2021/12/23 17:38
香港大引:ハンセン0.4%高で3日続伸、テンセント4.2%高
23日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比91.31ポイント(0.40%)高の23193.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.08ポイント(0.11%)高の8204.31ポイントと小幅ながらそろって3日続伸した。売買代金は1091億8420万香港ドルと低水準が続いている(22日は927億8200万香港ドル)。
商品市況高が好感される流れ。昨夜のNY市場ではWTI原油先物が2.3%高と続伸(今月の高値を更新)し、ロンドン金属取引所(LME)では主要非鉄の先物価格が軒並み上昇した。この日の上海商品取引所でも、アルミや銅など主要な非鉄が高く推移している。ただ、上値は重い。中国のコロナ感染拡大が不安材料だ。感染者が集中した中国北西部の陝西省西安市では、22日から市民1300万人余りに対して外出制限が要請されている。経済活動縮小が懸念された。(亜州リサーチ編集部)
石油関連が相場をけん引。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.5%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.9%高で引けた。
非鉄セクターも高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が9.0%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.2%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.9%、江西銅業(358/HK)が1.9%ずつ上昇した。
中国不動産セクターもしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が4.2%高、中国金茂HD(817/HK)が3.3%高、広州富力地産(2777/HK)が2.5%高、中国恒大集団(3333/HK)が2.1%高と値を上げた。
他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.2%高。特別中間配当として、保有する京東集団(JDドットコム:9618/HK)株式を配当すると発表したことが材料視された。市場関係者の間では、中国当局がネット企業に対する「独占禁止」の取り組みを強化する中、テンセントは京東への出資比率を引き下げることで、当局の締め付けをかわす狙いとの見方が広がった。
半面、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団は7.0%安。浮動株(市場で流通する可能性のある株式)の増加により、売り圧力が増すと警戒された。そのほか、テンセントの出資比率が高い銘柄では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.5%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が1.6%安などと値を下げている。
中国消費セクターの一角もさえない。中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が3.4%、食肉・ハム加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.3%、中国ビール2位の青島ビール(168/HK)が1.2%、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.1%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%高の3643.34ポイントで取引を終了した。発電株が高い。石炭・石油株、自動車株、食品飲料株、素材株、海運株、ハイテク株、銀行株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。医薬品株、保険・証券株、メディア・娯楽株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
商品市況高が好感される流れ。昨夜のNY市場ではWTI原油先物が2.3%高と続伸(今月の高値を更新)し、ロンドン金属取引所(LME)では主要非鉄の先物価格が軒並み上昇した。この日の上海商品取引所でも、アルミや銅など主要な非鉄が高く推移している。ただ、上値は重い。中国のコロナ感染拡大が不安材料だ。感染者が集中した中国北西部の陝西省西安市では、22日から市民1300万人余りに対して外出制限が要請されている。経済活動縮小が懸念された。(亜州リサーチ編集部)
石油関連が相場をけん引。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.5%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.9%高で引けた。
非鉄セクターも高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が9.0%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.2%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.9%、江西銅業(358/HK)が1.9%ずつ上昇した。
中国不動産セクターもしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が4.2%高、中国金茂HD(817/HK)が3.3%高、広州富力地産(2777/HK)が2.5%高、中国恒大集団(3333/HK)が2.1%高と値を上げた。
他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.2%高。特別中間配当として、保有する京東集団(JDドットコム:9618/HK)株式を配当すると発表したことが材料視された。市場関係者の間では、中国当局がネット企業に対する「独占禁止」の取り組みを強化する中、テンセントは京東への出資比率を引き下げることで、当局の締め付けをかわす狙いとの見方が広がった。
半面、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団は7.0%安。浮動株(市場で流通する可能性のある株式)の増加により、売り圧力が増すと警戒された。そのほか、テンセントの出資比率が高い銘柄では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.5%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が1.6%安などと値を下げている。
中国消費セクターの一角もさえない。中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が3.4%、食肉・ハム加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.3%、中国ビール2位の青島ビール(168/HK)が1.2%、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.1%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%高の3643.34ポイントで取引を終了した。発電株が高い。石炭・石油株、自動車株、食品飲料株、素材株、海運株、ハイテク株、銀行株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。医薬品株、保険・証券株、メディア・娯楽株も売られた。
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