2021/11/08 17:38
香港大引:ハンセン0.4%安で続落、ネットと医薬に売り
週明け8日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比106.74ポイント(0.43%)安の24763.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.10ポイント(0.31%)安の8793.73ポイントとそろって続落した。売買代金は1219億3990万香港ドルとなっている(5日は1283億3770万香港ドル)。
産業締め付けの動きが懸念される流れ。中国でEコマース各社などが11月に実施する「シングルデー(独身の日、双11)」セールに対し、当局が販促行為を規制する新たな通知を発表した。また、北京市では8〜11日にかけて、中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が開かれる。政策動向を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。行動規制強化の警戒感がやや薄らいでいる。中国は今月2日、新型コロナウイルスの新規感染者数が約3カ月ぶりに100人を超えたものの、週末3日間(4〜6日)は大幅に減少した(市中感染は計158人)。(亜州リサーチ編集部)
ネット株に売りが先行。ハンセン科技指数は1.3%安と他の指数をアンダーパフォームした。関連する構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と百度集団(バイドゥ:9888/HK)がそろって2.4%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.4%安と値を下げている。EコマースのアリババやJDなどに関しては、上述した当局の規制が売り材料視された。
医薬品セクターも安い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が17.2%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.6%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.9%ずつ下落した。
中国自動車セクターも急落。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が4.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%安で引けた。
中国発電セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が2.4%安、華潤電力HD(836/HK)が2.3%安、華電国際電力(1071/HK)が1.1%安で取引を終えた。
半面、エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連セクターは高い。中国国際航空(753/HK)が7.9%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が7.1%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.7%ずつ上昇した。このほか、リゾート施設運営の復星旅遊文化集団(1992/HK)が15.8%高と急伸。業績拡大の思惑が広がっている。中国メディアは7日、復星旅遊文化が内外のスポーツや旅行関連10社近くと提携したなどと報じた。来年2月開催の北京冬季オリンピックに向けて、ウインタースポーツを盛り上げる目的があるという。
石油や石炭や石油のエネルギーセクターもしっかり。エン州煤業(1171/HK)が3.8%高、中国神華能源(1088/HK)が2.9%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.1%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.20%高の3498.63ポイントで取引を終了した。旅行関連株が高い。自動車株、不動産株、石炭・石油株、資源・素材株、保険・証券株なども買われた。半面、医薬品株は安い。発電株、食品飲料株、半導体株、銀行株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
産業締め付けの動きが懸念される流れ。中国でEコマース各社などが11月に実施する「シングルデー(独身の日、双11)」セールに対し、当局が販促行為を規制する新たな通知を発表した。また、北京市では8〜11日にかけて、中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が開かれる。政策動向を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。行動規制強化の警戒感がやや薄らいでいる。中国は今月2日、新型コロナウイルスの新規感染者数が約3カ月ぶりに100人を超えたものの、週末3日間(4〜6日)は大幅に減少した(市中感染は計158人)。(亜州リサーチ編集部)
ネット株に売りが先行。ハンセン科技指数は1.3%安と他の指数をアンダーパフォームした。関連する構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と百度集団(バイドゥ:9888/HK)がそろって2.4%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.4%安と値を下げている。EコマースのアリババやJDなどに関しては、上述した当局の規制が売り材料視された。
医薬品セクターも安い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が17.2%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.6%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.9%ずつ下落した。
中国自動車セクターも急落。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が4.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%安で引けた。
中国発電セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が2.4%安、華潤電力HD(836/HK)が2.3%安、華電国際電力(1071/HK)が1.1%安で取引を終えた。
半面、エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連セクターは高い。中国国際航空(753/HK)が7.9%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が7.1%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.7%ずつ上昇した。このほか、リゾート施設運営の復星旅遊文化集団(1992/HK)が15.8%高と急伸。業績拡大の思惑が広がっている。中国メディアは7日、復星旅遊文化が内外のスポーツや旅行関連10社近くと提携したなどと報じた。来年2月開催の北京冬季オリンピックに向けて、ウインタースポーツを盛り上げる目的があるという。
石油や石炭や石油のエネルギーセクターもしっかり。エン州煤業(1171/HK)が3.8%高、中国神華能源(1088/HK)が2.9%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.1%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.20%高の3498.63ポイントで取引を終了した。旅行関連株が高い。自動車株、不動産株、石炭・石油株、資源・素材株、保険・証券株なども買われた。半面、医薬品株は安い。発電株、食品飲料株、半導体株、銀行株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。