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2021/11/15 17:25

香港大引:ハンセン0.25%高で5日続伸、ハイテク株の一角が高い 無料記事

 15日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比62.94ポイント(0.25%)高の25390.91ポイントと5日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.77ポイント(0.32%)安の9085.60ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は1185億9600万香港ドルに縮小している(12日は1353億9240万香港ドル)。
 上下に振れる展開。中国の景気減速に対する過度な懸念が緩和されたほか、あすの米中首脳会談に対する期待が相場を下支えた。この日発表された中国の10月マクロ経済指標は、小売売上高などが総じて市場予想を上回る着地となっている。半面、不動産業界を巡る不安が再燃。国家統計局の発表によると、中国の主要70都市のうち、今年10月に前月比で新築住宅価格が下落した地域は52都市にまで拡大し、前月の36都市から大幅増加した。不動産市況の低迷やデベロッパーの経営悪化が懸念されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、AIAグループ(1299/HK)が2.3%上昇。ほかハイテク株の一角が高い。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.3%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.4%高で引けた。うち騰訊については、先週の決算発表後に一時売られたものの、その後は買い戻しが続いている。ハイテク株で構成されるハンセン科技指数は0.5%高と他の指数をアウトパフォームした。
 半面、不動産セクターの下げが目立つ。碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が5.8%安、碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が4.8%安と値下がり率トップに並んだ。ハンセン銘柄以外の不動産株では、融創中国HD(SUNACチャイナ:1918/HK)が11.5%安と急落。同社は14日、増資と子会社株売却による大型の資金調達計画を発表している。
 他業種では、本土系の保険セクターも安い。中国平安保険(2318/HK)が1.6%安、新華人寿保険(1336/HK)が0.7%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が0.6%安で取引を終えた。このほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%下げるなど、新エネルギー車関連も下落。先週末の米株市場で、テスラ株が値下がりした流れなどを引き継いだ。
 本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.16%安の3533.30ポイントで取引を終了した。不動産株、自動車株、非鉄金属株などが売られた。半面、ホテル・観光株、食品株、医薬品株、製紙株などが買われた。


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