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2022/02/24 13:42

香港前場:ハンセン3.1%安で急反落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比734.68ポイント(3.11%)安の22925.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が284.14ポイント(3.42%)安の8033.08ポイントとそろって急反落した。売買代金は872億3630万香港ドルにやや拡大している(23日前場は657億480万香港ドル)。
 内外の不安材料で投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。ウクライナ情勢の緊迫化や、香港の新型コロナウイルス感染再拡大が売り材料視された。取引時間中に、「プーチン露大統領は24日、ウクライナ東部で特別な軍事活動の開始を決定した」とのニュースが流れる中、指数は急速に下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技指数は4.3%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落29)。指数公表以来の安値を再び更新している。個別では、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が8.0%安、クラウドサービスの微盟集団(ウェイモブ:2013/HK)が7.8%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が6.6%安と下げが目立った。
 エアラインやカジノなどレジャー関連も安い。中国東方航空(670/HK)が5.0%、中国国際航空(753/HK)が4.7%、中国南方航空(1055/HK)が4.4%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.9%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が4.8%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.4%ずつ下落した。
 中国不動産セクターも急落。世茂集団HD(813/HK)が9.9%安、融創中国HD(1918/HK)が6.3%安、中国金茂HD(817/HK)が5.7%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.4%安と値を下げた。
 中国自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が7.9%安、長城汽車(2333/HK)が6.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が5.4%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.1%安で引けた。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%安の3458.12ポイントで前場の取引を終了した。金融株が下げを主導する。消費関連株、インフラ関連株、不動産株、素材株、メディア関連株なども売られた。半面、石油株は高い。医薬品株、公益株、半導体株も買われた。


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