2022/01/03 17:32
香港大引:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、申洲国際が7.8%下落
新年初商い3日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比122.92ポイント(0.53%)安の23274.75ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も47.59ポイント(0.58%)安の8188.76ポイントと反落した。売買代金は699億8140万香港ドルと低水準が続いている(半日立会の12月31日は576億2050万香港ドル)。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が不安視される流れ。中国国家衛生健康委員会の最新発表(3日付)によると、今月2日に確認された新型コロナの新規感染者は161人となった。前日(191人)から減少したものの、高水準での推移が続いている。北京五輪の開催を来月に控え、中国は行動抑制を強化。経済活動縮小の懸念が改めて意識された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が7.8%安と下げが目立っている。生産拠点の一部がコロナ流行の影響により、一時的に稼働停止していることを売り材料視した。
セクター別では、デベロッパーや管理サービスの中国不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が9.5%、世茂房地産HD(813/HK)が6.9%、融創服務HD(1516/HK)が12.5%、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.5%ずつ下落した。なお、流動性危機に直面する中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)は本日、取引を一時停止。「内部情報を開示する予定」としているが、詳細は不明だ。同社の事業を巡っては、海南省で同社が進める人工島プロジェクト「海花島」について、島内の住宅39棟に撤去命令が出されたと報じられている。
家電セクターもさえない。海信家電集団(921/HK)が2.7%安、創維集団(751/HK)が2.6%安、TCL電子HD(1070/HK)が1.2%安、海爾智家(6690/HK)が0.9%安で引けた。
半面、発電や設備の電力セクターは高い。華能国際電力(902/HK)が6.5%、華電国際電力(1071/HK)が5.9%、ハルビン電気(1133/HK)が8.5%、東方電気(1072/HK)が6.1%ずつ上昇した。
インフラ関連もしっかり。ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、エンジニアリングの中国冶金科工(1618/HK)が3.0%高、非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.3%高、セメントの華潤水泥HD(1313/HK)が1.5%高、鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.0%高で取引を終えた。産業支援の動きを好感。国家発展改革委員会のウェブサイトに12月31日、国内の不動産投資信託(REIT)市場を活性化させる取り組みが掲載されている。REITを通じ、インフラ投資を加速させる方針だ。
海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が6.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が4.9%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.4%高、勝獅貨櫃(716/HK)が7.7%高、中遠海運発展(2866/HK)が1.4%高と値を上げた。
他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート:2015/HK)が6.3%高。同社が2日報告した月次実績では、2021年12月の納車台数が前年比で2.3倍に拡大し、月次最多を記録した。
一方、本土マーケットは新暦の正月で休場。あす4日に取引再開する。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が不安視される流れ。中国国家衛生健康委員会の最新発表(3日付)によると、今月2日に確認された新型コロナの新規感染者は161人となった。前日(191人)から減少したものの、高水準での推移が続いている。北京五輪の開催を来月に控え、中国は行動抑制を強化。経済活動縮小の懸念が改めて意識された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が7.8%安と下げが目立っている。生産拠点の一部がコロナ流行の影響により、一時的に稼働停止していることを売り材料視した。
セクター別では、デベロッパーや管理サービスの中国不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が9.5%、世茂房地産HD(813/HK)が6.9%、融創服務HD(1516/HK)が12.5%、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.5%ずつ下落した。なお、流動性危機に直面する中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)は本日、取引を一時停止。「内部情報を開示する予定」としているが、詳細は不明だ。同社の事業を巡っては、海南省で同社が進める人工島プロジェクト「海花島」について、島内の住宅39棟に撤去命令が出されたと報じられている。
家電セクターもさえない。海信家電集団(921/HK)が2.7%安、創維集団(751/HK)が2.6%安、TCL電子HD(1070/HK)が1.2%安、海爾智家(6690/HK)が0.9%安で引けた。
半面、発電や設備の電力セクターは高い。華能国際電力(902/HK)が6.5%、華電国際電力(1071/HK)が5.9%、ハルビン電気(1133/HK)が8.5%、東方電気(1072/HK)が6.1%ずつ上昇した。
インフラ関連もしっかり。ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、エンジニアリングの中国冶金科工(1618/HK)が3.0%高、非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.3%高、セメントの華潤水泥HD(1313/HK)が1.5%高、鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.0%高で取引を終えた。産業支援の動きを好感。国家発展改革委員会のウェブサイトに12月31日、国内の不動産投資信託(REIT)市場を活性化させる取り組みが掲載されている。REITを通じ、インフラ投資を加速させる方針だ。
海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が6.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が4.9%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.4%高、勝獅貨櫃(716/HK)が7.7%高、中遠海運発展(2866/HK)が1.4%高と値を上げた。
他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート:2015/HK)が6.3%高。同社が2日報告した月次実績では、2021年12月の納車台数が前年比で2.3倍に拡大し、月次最多を記録した。
一方、本土マーケットは新暦の正月で休場。あす4日に取引再開する。
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