2021/10/06 13:32
香港前場:ハンセン0.5%安で反落、石油セクターは逆行高
6日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比111.16ポイント(0.46%)安の23992.99ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が76.71ポイント(0.90%)安の8438.84ポイントと4日続落した。半日の売買代金は569億2620万香港ドルとなっている(5日の前場は602億3830万香港ドル)。
高寄り後に売られる流れ。昨夜の米株高などは支えとなったものの、中国景気の鈍化懸念が投資家の慎重スタンスを強めさせた。中国では電力不足が深刻化し、一部では工場操業にも影響を及ぼしている。原油や非鉄などの商品市況高を受け、コストプッシュインフレの警戒感も再燃した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が6.1%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.5%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬品が安い。上記した中国生物製薬のほか、康哲薬業HD(867/HK)が4.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が4.2%、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.6%、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.6%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.2%ずつ下落した。
非鉄・鉄鋼セクターもさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.0%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.4%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.2%安と値を下げた。
自動車セクターの一角も売られる。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が14.2%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.4%安、長城汽車(2333/HK)が2.6%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.3%安で引けた。中国恒大集団(3333/HK)傘下の中国恒大新能源汽車集団に関しては、親会社の債務問題も重し。巨額債務を抱える中国恒大は、債務圧縮のため傘下事業の売却を急いでいる。
半面、石油関連セクターは高い。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.6%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が2.9%ずつ上昇した。昨夜のWTI原油先物は1.7%高と4日続伸。一時、約7年ぶりの高値を付けた。
ゼネコン株も物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が8.0%高、中国交通建設(1800/HK)が3.8%高、中国鉄建(1186/HK)が3.1%高、中国中鉄(390/HK)が2.3%高と値を上げた。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6日の施政報告(施政方針演説)で、新界北部などで新たな住宅開発を進めることに言及。建設特需が発生すると期待された。また、9月の専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)発行額は、中国全体で今年最大の5231億人民元規模に拡大している。専項債で調達した資金は、主にインフラ投資に向けられる見込みだ。
一方、本土マーケットは国慶節連休で休場となっている(休場は7日まで。8日に取引再開)。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
高寄り後に売られる流れ。昨夜の米株高などは支えとなったものの、中国景気の鈍化懸念が投資家の慎重スタンスを強めさせた。中国では電力不足が深刻化し、一部では工場操業にも影響を及ぼしている。原油や非鉄などの商品市況高を受け、コストプッシュインフレの警戒感も再燃した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が6.1%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.5%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬品が安い。上記した中国生物製薬のほか、康哲薬業HD(867/HK)が4.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が4.2%、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.6%、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.6%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.2%ずつ下落した。
非鉄・鉄鋼セクターもさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.0%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.4%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.2%安と値を下げた。
自動車セクターの一角も売られる。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が14.2%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.4%安、長城汽車(2333/HK)が2.6%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.3%安で引けた。中国恒大集団(3333/HK)傘下の中国恒大新能源汽車集団に関しては、親会社の債務問題も重し。巨額債務を抱える中国恒大は、債務圧縮のため傘下事業の売却を急いでいる。
半面、石油関連セクターは高い。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.6%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が2.9%ずつ上昇した。昨夜のWTI原油先物は1.7%高と4日続伸。一時、約7年ぶりの高値を付けた。
ゼネコン株も物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が8.0%高、中国交通建設(1800/HK)が3.8%高、中国鉄建(1186/HK)が3.1%高、中国中鉄(390/HK)が2.3%高と値を上げた。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6日の施政報告(施政方針演説)で、新界北部などで新たな住宅開発を進めることに言及。建設特需が発生すると期待された。また、9月の専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)発行額は、中国全体で今年最大の5231億人民元規模に拡大している。専項債で調達した資金は、主にインフラ投資に向けられる見込みだ。
一方、本土マーケットは国慶節連休で休場となっている(休場は7日まで。8日に取引再開)。
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