2021/09/29 17:40
香港大引:ハンセン0.7%高で3日続伸、金融・不動産に買い
29日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比163.11ポイント(0.67%)高の24663.50ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も40.14ポイント(0.46%)高の8760.44ポイントと続伸した。売買代金は1235億2810万香港ドルに縮小している(28日は1474億7470万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)はこのところ、リバースリポを通じた資金供給を連日で厚めに行っている。シティグループは28日、来年の中国経済成長率予想を引き下げた上で、当局が金利引き下げなどの緩和策を打ち出すと予測した。また、中国不動産業を巡る懸念が薄らいでいることも投資家の買い安心感につながっている。電力不足を背景にした経済停滞懸念などで指数は安く推移していたが、後場に入りプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
中国の銀行セクターが相場をけん引する。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.1%高、招商銀行(3968/HK)が3.6%高、中国建設銀行(939/HK)が3.0%高、交通銀行(3328/HK)が2.2%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%高と値を上げた。このほか、中国の保険や香港の金融も買われている。
香港・本土の不動産セクターも高い。新世界発展(17/HK)が4.2%、新鴻基地産発展(16/HK)が3.6%、恒基兆業地産(12/HK)が3.4%、中国恒大集団(3333/HK)が15.0%、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.3%ずつ上昇した。デフォルトリスクに直面する中国恒大集団は資産圧縮を進めている。同社は保有する地方銀行株の一部を売却し、約99億9300万人民元(1720億円)を現金化すると予告した。また外電は、「中国政府が国有企業や政府系デベロッパーに、中国恒大の一部資産を買収させる見通し」などと報じている。
食品飲料セクターもしっかり。中糧家佳康食品(COFCOジョイカム・フーズ:1610/HK)が3.3%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.5%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.7%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.5%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.4%高で引けた。
半面、「ニューエコノミー」関連株はさえない。ハンセン科技指数は0.8%安と反落した。組み入れウエート上位の銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が1.7%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が1.0%安で取引を終えている。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.3%、江西銅業(358/HK)が2.4%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.5%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.6%、中国東方集団HD(581/HK)が2.9%、中国建材(3323/HK)が3.1%、華潤水泥HD(1313/HK)が2.4%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.1%ずつ下落した。中国の一部地域では、電力需給のひっ迫を受けて、素材産業の操業停止や減産が相次ぎ報告されている。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.83%安の3536.29ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。公益株、ハイテク株、インフラ関連株、運輸株、自動車株なども売られた。半面、銀行株は高い。食品飲料株、保険株も買われた。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)はこのところ、リバースリポを通じた資金供給を連日で厚めに行っている。シティグループは28日、来年の中国経済成長率予想を引き下げた上で、当局が金利引き下げなどの緩和策を打ち出すと予測した。また、中国不動産業を巡る懸念が薄らいでいることも投資家の買い安心感につながっている。電力不足を背景にした経済停滞懸念などで指数は安く推移していたが、後場に入りプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
中国の銀行セクターが相場をけん引する。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.1%高、招商銀行(3968/HK)が3.6%高、中国建設銀行(939/HK)が3.0%高、交通銀行(3328/HK)が2.2%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%高と値を上げた。このほか、中国の保険や香港の金融も買われている。
香港・本土の不動産セクターも高い。新世界発展(17/HK)が4.2%、新鴻基地産発展(16/HK)が3.6%、恒基兆業地産(12/HK)が3.4%、中国恒大集団(3333/HK)が15.0%、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.3%ずつ上昇した。デフォルトリスクに直面する中国恒大集団は資産圧縮を進めている。同社は保有する地方銀行株の一部を売却し、約99億9300万人民元(1720億円)を現金化すると予告した。また外電は、「中国政府が国有企業や政府系デベロッパーに、中国恒大の一部資産を買収させる見通し」などと報じている。
食品飲料セクターもしっかり。中糧家佳康食品(COFCOジョイカム・フーズ:1610/HK)が3.3%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.5%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.7%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.5%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.4%高で引けた。
半面、「ニューエコノミー」関連株はさえない。ハンセン科技指数は0.8%安と反落した。組み入れウエート上位の銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が1.7%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が1.0%安で取引を終えている。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.3%、江西銅業(358/HK)が2.4%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.5%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.6%、中国東方集団HD(581/HK)が2.9%、中国建材(3323/HK)が3.1%、華潤水泥HD(1313/HK)が2.4%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.1%ずつ下落した。中国の一部地域では、電力需給のひっ迫を受けて、素材産業の操業停止や減産が相次ぎ報告されている。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.83%安の3536.29ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。公益株、ハイテク株、インフラ関連株、運輸株、自動車株なども売られた。半面、銀行株は高い。食品飲料株、保険株も買われた。