2021/10/06 17:44
香港大引:ハンセン0.6%安で反落、科技指数1.5%下落で安値更新
6日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比137.66ポイント(0.57%)安の23966.49ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が102.83ポイント(1.21%)安の8412.72ポイントと4日続落した。売買代金は1039億6920万香港ドルとなっている(5日は997億7840万香港ドル)。
高寄り後に売られる流れ。昨夜の米株高などは支えとなったものの、中国景気の鈍化懸念が投資家の慎重スタンスを強めさせた。中国では電力不足が深刻化し、一部では工場操業にも影響を及ぼしている。原油や非鉄などの商品市況高を受け、コストプッシュインフレの警戒感も再燃した。世界的な金利高基調を嫌気し、「ニューエコノミー」関連など高PERのグロース株に売りが継続。ハンセン科技指数は1.5%安と5日続落し、終値で昨年7月に指数公表して以来の安値を切り下げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が7.1%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.9%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.1%安と下げが目立った。
セクター別では、中国スポーツ用品が安い。上記した李寧のほか、特歩国際(1368/HK)が6.3%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.1%、中国動向(3818/HK)が2.4%ずつ下落した。
医薬品セクターも急落。康哲薬業HD(867/HK)が4.1%安、四環医薬HD集団(460/HK)が3.6%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.5%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.4%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.1%安と値を下げた。
非鉄・鉄鋼セクターもさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.3%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.2%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.0%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.2%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.0%安で取引を終えた。
自動車セクターの一角も売られる。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が15.0%安、長城汽車(2333/HK)が3.7%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.4%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%安で引けた。中国恒大集団(3333/HK)傘下の中国恒大新能源汽車集団に関しては、親会社の経営危機も重し。巨額債務を抱える中国恒大は、債務圧縮のため傘下事業の売却を急いでいる。
半面、石油関連セクターは高い。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.3%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.1%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.3%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が1.8%ずつ上昇した。昨夜のWTI原油先物は1.7%高と4日続伸。一時、約7年ぶりの高値を付けた。
ゼネコン株も物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が8.7%高、中国鉄建(1186/HK)が5.6%高、中国交通建設(1800/HK)が4.3%高、中国中鉄(390/HK)が1.5%高と値を上げた。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6日の施政報告(施政方針演説)で、新界北部の一大開発構想を発表。香港最北部で広東省深セン市に隣接する元朗区、北区の2行政区を「北部都会区」と名付け、住宅・交通インフラ開発を大々的に進めると発言した。建設特需が意識されている。また、9月の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)発行額は、中国全体で今年最大の5231億人民元規模に拡大している。専項債で調達した資金は、主にインフラ投資に向けられる見込みだ。
一方、本土マーケットは国慶節連休で休場となっている(休場は7日まで。8日に取引再開)。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
高寄り後に売られる流れ。昨夜の米株高などは支えとなったものの、中国景気の鈍化懸念が投資家の慎重スタンスを強めさせた。中国では電力不足が深刻化し、一部では工場操業にも影響を及ぼしている。原油や非鉄などの商品市況高を受け、コストプッシュインフレの警戒感も再燃した。世界的な金利高基調を嫌気し、「ニューエコノミー」関連など高PERのグロース株に売りが継続。ハンセン科技指数は1.5%安と5日続落し、終値で昨年7月に指数公表して以来の安値を切り下げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が7.1%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.9%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.1%安と下げが目立った。
セクター別では、中国スポーツ用品が安い。上記した李寧のほか、特歩国際(1368/HK)が6.3%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.1%、中国動向(3818/HK)が2.4%ずつ下落した。
医薬品セクターも急落。康哲薬業HD(867/HK)が4.1%安、四環医薬HD集団(460/HK)が3.6%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.5%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.4%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.1%安と値を下げた。
非鉄・鉄鋼セクターもさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.3%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.2%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.0%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.2%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.0%安で取引を終えた。
自動車セクターの一角も売られる。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が15.0%安、長城汽車(2333/HK)が3.7%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.4%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%安で引けた。中国恒大集団(3333/HK)傘下の中国恒大新能源汽車集団に関しては、親会社の経営危機も重し。巨額債務を抱える中国恒大は、債務圧縮のため傘下事業の売却を急いでいる。
半面、石油関連セクターは高い。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.3%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.1%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.3%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が1.8%ずつ上昇した。昨夜のWTI原油先物は1.7%高と4日続伸。一時、約7年ぶりの高値を付けた。
ゼネコン株も物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が8.7%高、中国鉄建(1186/HK)が5.6%高、中国交通建設(1800/HK)が4.3%高、中国中鉄(390/HK)が1.5%高と値を上げた。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6日の施政報告(施政方針演説)で、新界北部の一大開発構想を発表。香港最北部で広東省深セン市に隣接する元朗区、北区の2行政区を「北部都会区」と名付け、住宅・交通インフラ開発を大々的に進めると発言した。建設特需が意識されている。また、9月の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)発行額は、中国全体で今年最大の5231億人民元規模に拡大している。専項債で調達した資金は、主にインフラ投資に向けられる見込みだ。
一方、本土マーケットは国慶節連休で休場となっている(休場は7日まで。8日に取引再開)。
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