2022/02/23 17:44
香港大引:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、科技指数は1.4%上昇
23日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比140.28ポイント(0.60%)高の23660.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.53ポイント(0.56%)高の8317.22ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1149億8830万香港ドルに縮小している(22日は1469億2850万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。ほか、ハンセン科技指数は前日、指数公表以来の安値を更新している。中国経済対策の期待感も支えとなった。景気鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気対策を強めるとの見方も広がっている。また、香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は23日、次年度(2022/23年)予算案演説の中で、総額1700億香港ドル(約2兆5000億円)余りの景気対策を実施する方針を明らかにした。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技指数は1.4%高と他の指数をアウトパフォームした。構成銘柄では、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が8.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.0%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.6%高と値を上げている。
半導体セクターも急伸。上記した華虹半導体のほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.0%高、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が5.5%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.3%高と買われた。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMについては、通期決算の大幅増益が材料視されている。
風力や太陽光の再生可能エネルギー発電銘柄も物色される。中国高速伝動設備集団(658/HK)が4.9%高、新疆金風科技(2208/HK)が2.6%高、陽光能源HD(757/HK)と新特能源(1799/HK)がそろって4.3%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、マカオカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.0%高。同社は昼に通期業績を発表し、純損益が黒字に転換したことを明らかにした。同社株は後場に入り急上昇している。
半面、空運や空港、代理店など旅行関連はさえない。中国南方航空(1055/HK)が3.3%安、中国東方航空(670/HK)が2.4%安、中国国際航空(753/HK)が2.0%安、海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が2.3%安、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が2.1%安、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が7.2%安、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が1.5%安と値を下げた。北京首都国際機場に関しては、通期決算の赤字見通しが売り材料視されている。
ほか、段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)が1.8%安。中間決算の3割減益が嫌気された。
一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%高の3489.15ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、公益株、素材株、証券株なども買われた。半面、石炭・石油株は安い。銀行・保険株、不動産株、空運株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。ほか、ハンセン科技指数は前日、指数公表以来の安値を更新している。中国経済対策の期待感も支えとなった。景気鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気対策を強めるとの見方も広がっている。また、香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は23日、次年度(2022/23年)予算案演説の中で、総額1700億香港ドル(約2兆5000億円)余りの景気対策を実施する方針を明らかにした。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技指数は1.4%高と他の指数をアウトパフォームした。構成銘柄では、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が8.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.0%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.6%高と値を上げている。
半導体セクターも急伸。上記した華虹半導体のほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.0%高、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が5.5%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.3%高と買われた。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMについては、通期決算の大幅増益が材料視されている。
風力や太陽光の再生可能エネルギー発電銘柄も物色される。中国高速伝動設備集団(658/HK)が4.9%高、新疆金風科技(2208/HK)が2.6%高、陽光能源HD(757/HK)と新特能源(1799/HK)がそろって4.3%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、マカオカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.0%高。同社は昼に通期業績を発表し、純損益が黒字に転換したことを明らかにした。同社株は後場に入り急上昇している。
半面、空運や空港、代理店など旅行関連はさえない。中国南方航空(1055/HK)が3.3%安、中国東方航空(670/HK)が2.4%安、中国国際航空(753/HK)が2.0%安、海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が2.3%安、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が2.1%安、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が7.2%安、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が1.5%安と値を下げた。北京首都国際機場に関しては、通期決算の赤字見通しが売り材料視されている。
ほか、段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)が1.8%安。中間決算の3割減益が嫌気された。
一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%高の3489.15ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、公益株、素材株、証券株なども買われた。半面、石炭・石油株は安い。銀行・保険株、不動産株、空運株も売られた。
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