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2021/12/03 13:48

香港前場:ハンセン0.7%安で3日ぶり反落、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比176.50ポイント(0.74%)安の23612.43ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.49ポイント(1.19%)安の8404.87ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は773億3380万香港ドルとなっている(2日前場は861億9310万香港ドル)。
 ネット株が急落し、投資家心理が悪化する流れ。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.3%安と他の指数をアンダーパフォームした。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株に売りが先行。網易(ネットイース:9999/HK)が7.5%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が7.0%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.6%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が4.5%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%安などと値を下げている。
 自動車セクターも安い。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が8.2%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%、長城汽車(2333/HK)が3.2%ずつ下落した。
 太陽光発電の関連銘柄群も売られる。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が3.1%安、信義儲電(8328/HK)が1.3%安、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、エアラインや代理店など旅行関連セクターは高い。中国東方航空(670/HK)が4.5%、中国国際航空(753/HK)が3.7%、中国南方航空(1055/HK)が3.0%、香港中旅国際投資(308/HK)が3.7%、同程芸龍HD(780/HK)が2.1%ずつ上昇した。行動抑制の緩和が期待されている。世界的に感染拡大している新型コロナ変異ウイルス「オミクロン」に関しては、現時点で感染者に重篤な症状はみられていない。米製薬会社ファイザーの幹部は、オミクロンへのワクチン効果に楽観的な考えを示している。
 港湾セクターも急伸。招商局港口HD(144/HK)が15.5%高、中遠海運港口(1199/HK)が12.9%高、天津港発展HD(3382/HK)が5.0%高と買われた。コンテナ取扱量で世界3位の寧波舟山港は、荷役費を10%引き上げると発表。業界全体の刺激材料となった。
 発電や設備の電力セクターもしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が10.0%高、華潤電力HD(836/HK)が7.7%高、華能国際電力(902/HK)が6.5%高、東方電気(1072/HK)が6.9%高、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が4.3%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3577.03ポイントで前場の取引を終了した。港湾・海運株が高い。公益株、エネルギー株、ハイテク株、医薬品株、不動産株、インフラ建設関連株なども買われた。半面、自動車株は安い。銀行・保険株、素材株も売られた。



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