2021/10/12 17:37
香港大引:ハンセン1.4%安で4日ぶり反落、科技指数が3.2%下落
12日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比362.50ポイント(1.43%)安の24962.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.09ポイント(1.67%)安の8849.17ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1369億8690万香港ドルに縮小している(11日は1629億2830万香港ドル)。
インフレ高進が不安視される流れ。原油や天然ガス、アルミ、銅など商品相場の上昇基調が強まる中、経済成長に圧力がかかると懸念されている。昨夜のWTI原油先物は1.5%高と3日続伸し、一時、約7年ぶりに1バレル=82米ドル台に乗せた。また、ロンドン金属取引所(LME)ではアルミ先物が約13年ぶりの高値を更新している。商品相場が高値圏で推移するなか、金利の先高を意識し、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株に売りが先行した。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導。ハンセン科技指数は3.2%安と他の指数をアンダーパフォームした。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.9%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.6%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.0%安、小米集団(シャオミ:1810/HK)が2.5%安と値を下げている。そのほか、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が業績不安で4.2%安。同社の9月スマホ用レンズ出荷数は前年同月比で21%減少し、4カ月連続のマイナス成長と低迷した。
半導体セクターも安い。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、華虹半導体(1347/HK)が3.7%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が2.6%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.6%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.1%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.3%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.5%安、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.4%安、中国生物製薬(1177/HK)が1.8%安で引けた。
半面、石炭セクターは高い。中国中煤能源(1898/HK)が4.9%、エン州煤業(1171/HK)が2.5%、中国神華能源(1088/HK)が1.1%ずつ上昇した。中国の商品市場では、石炭先物が連日で過去最高値を更新している。
中国不動産セクターもしっかり。融創中国HD(1918/HK)が4.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%高、華潤置地(1109/HK)が2.7%高、中国金茂HD(817/HK)が2.0%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、財務危機に直面する中国恒大集団(3333/HK)の傘下で、電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が4.6%高。同社の劉永灼・総裁は11日、2022年初めにもファーストモデル「恒馳5」をラインオフすると述べた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.25%安の3546.94ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。発電株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株、金融株、不動産株なども売られた。半面、石炭株の一角は高い。消費関連株、不動産株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
インフレ高進が不安視される流れ。原油や天然ガス、アルミ、銅など商品相場の上昇基調が強まる中、経済成長に圧力がかかると懸念されている。昨夜のWTI原油先物は1.5%高と3日続伸し、一時、約7年ぶりに1バレル=82米ドル台に乗せた。また、ロンドン金属取引所(LME)ではアルミ先物が約13年ぶりの高値を更新している。商品相場が高値圏で推移するなか、金利の先高を意識し、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株に売りが先行した。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導。ハンセン科技指数は3.2%安と他の指数をアンダーパフォームした。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.9%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.6%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.0%安、小米集団(シャオミ:1810/HK)が2.5%安と値を下げている。そのほか、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が業績不安で4.2%安。同社の9月スマホ用レンズ出荷数は前年同月比で21%減少し、4カ月連続のマイナス成長と低迷した。
半導体セクターも安い。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、華虹半導体(1347/HK)が3.7%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が2.6%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.6%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.1%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.3%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.5%安、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.4%安、中国生物製薬(1177/HK)が1.8%安で引けた。
半面、石炭セクターは高い。中国中煤能源(1898/HK)が4.9%、エン州煤業(1171/HK)が2.5%、中国神華能源(1088/HK)が1.1%ずつ上昇した。中国の商品市場では、石炭先物が連日で過去最高値を更新している。
中国不動産セクターもしっかり。融創中国HD(1918/HK)が4.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%高、華潤置地(1109/HK)が2.7%高、中国金茂HD(817/HK)が2.0%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、財務危機に直面する中国恒大集団(3333/HK)の傘下で、電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が4.6%高。同社の劉永灼・総裁は11日、2022年初めにもファーストモデル「恒馳5」をラインオフすると述べた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.25%安の3546.94ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。発電株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株、金融株、不動産株なども売られた。半面、石炭株の一角は高い。消費関連株、不動産株の一角も買われた。
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