2022/02/07 17:50
香港大引:ハンセン0.03%高で3日続伸、石油株に買い先行
週明け7日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比6.26ポイント(0.03%)高の24579.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が5.16ポイント(0.06%)高の8589.53ポイントと小幅ながらそろって3日続伸した。売買代金は1223億930万香港ドルとなっている(4日は1139億360万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を下支えする流れ。経済成長鈍化の懸念がくすぶる中、中国当局は財政や金融で景気を支えるとの見方が続いている。ただ、上値は重い。香港域内で新型コロナウイルス感染が再拡大していることに加え、インフレ高進で世界的に金利上昇の圧力が高まっていることが不安視された。高PERのグロース(成長)株売りで、ハンセン科技指数は0.9%逆行安している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.2%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%高、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.0%高と上げが目立っている。CNOOCやペトロチャイナなどについては、原油高が追い風。WTI原油先物は2.3%高と6日続伸し、2014年9月以来、約7年4カ月ぶりの高値を一時付けた。
セクター別では、中国の銀行が高い。中国建設銀行(939/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって1.7%、中国銀行(3988/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって1.6%、中国工商銀行(1398/HK)が1.3%ずつ上昇した。
ゼネコンや素材などインフラ建設関連も物色される。中国鉄建(1186/HK)が5.4%高、中国中鉄(390/HK)が2.7%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.4%高、中国建材(3323/HK)が3.1%高で引けた。業績改善の期待が強まる。各地の大型インフラプロジェクトに関し、春節休暇中も工事が継続していると伝わった。今年1月の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)発行額は、前月比で倍増の6989億人民元(約12兆6500億円)にまで拡大している。
半面、スマートフォン部材や半導体などハイテク関連は安い。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.3%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が4.3%、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.1%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.9%ずつ下落した。
本土・香港の不動産セクターもさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が2.4%安、龍湖地産(960/HK)が2.1%安、中国金茂HD(817/HK)が1.4%安、恒隆地産(101/HK)が1.1%安、長江実業集団(1113/HK)が0.9%安で取引を終えた。
そのほか、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.9%安。一部で増資観測が浮上したことを売り材料視している。
一方、春節連休明けの本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.03%高の3429.58ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。インフラ関連株、発電株、金融株、ハイテク株、自動車株、医薬品株、不動産株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を下支えする流れ。経済成長鈍化の懸念がくすぶる中、中国当局は財政や金融で景気を支えるとの見方が続いている。ただ、上値は重い。香港域内で新型コロナウイルス感染が再拡大していることに加え、インフレ高進で世界的に金利上昇の圧力が高まっていることが不安視された。高PERのグロース(成長)株売りで、ハンセン科技指数は0.9%逆行安している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.2%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%高、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.0%高と上げが目立っている。CNOOCやペトロチャイナなどについては、原油高が追い風。WTI原油先物は2.3%高と6日続伸し、2014年9月以来、約7年4カ月ぶりの高値を一時付けた。
セクター別では、中国の銀行が高い。中国建設銀行(939/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって1.7%、中国銀行(3988/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって1.6%、中国工商銀行(1398/HK)が1.3%ずつ上昇した。
ゼネコンや素材などインフラ建設関連も物色される。中国鉄建(1186/HK)が5.4%高、中国中鉄(390/HK)が2.7%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.4%高、中国建材(3323/HK)が3.1%高で引けた。業績改善の期待が強まる。各地の大型インフラプロジェクトに関し、春節休暇中も工事が継続していると伝わった。今年1月の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)発行額は、前月比で倍増の6989億人民元(約12兆6500億円)にまで拡大している。
半面、スマートフォン部材や半導体などハイテク関連は安い。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.3%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が4.3%、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.1%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.9%ずつ下落した。
本土・香港の不動産セクターもさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が2.4%安、龍湖地産(960/HK)が2.1%安、中国金茂HD(817/HK)が1.4%安、恒隆地産(101/HK)が1.1%安、長江実業集団(1113/HK)が0.9%安で取引を終えた。
そのほか、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.9%安。一部で増資観測が浮上したことを売り材料視している。
一方、春節連休明けの本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.03%高の3429.58ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。インフラ関連株、発電株、金融株、ハイテク株、自動車株、医薬品株、不動産株なども買われた。
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