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2021/12/01 13:28

香港前場:ハンセン1.4%高で4日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 12月1日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.61ポイント(1.40%)高の23804.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が127.95ポイント(1.53%)高の8496.44ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は798億5370万香港ドルとなっている(11月30日前場は754億2280万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下落し、足もとで約1年2カ月ぶりの安値水準を切り下げていた。中国景気の鈍化懸念もひとまず後退。中国の劉鶴・副首相は11月30日、同国経済が年初以来、回復を続けており、雇用や物価、国際収支などが正常に推移しているとの認識を示した。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染拡大の警戒感などで上値の重い場面がみられたものの、指数は前引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)と飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)がそろって3.9%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の金融が高い。交通銀行(3328/HK)が4.6%、招商銀行(3968/HK)が3.4%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.4%、中国平安保険(2318/HK)が1.9%、華泰証券(6886/HK)が5.2%、中信証券(6030/HK)が3.0%ずつ上昇した。
 石炭や天然ガスのエネルギー関連もしっかり。中国中煤能源(1898/HK)が6.1%高、エン州煤業(1171/HK)が4.7%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が9.5%高、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が1.6%高で引けた。
 半面、マカオのカジノ関連は安い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.0%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.0%ずつ下落した。カジノ業界の大物逮捕が引き続き不安視されている。創業者で取締役会主席のアルヴィン・チャウ氏が逮捕されたことを受け、マカオのカジノ・ジャンケット(仲介業者)大手、太陽城集団HD(サンシティ・グループ・ホールディングス:1383/HK)はカジノリゾート内で運営するVIPルームの営業を全て停止した(太陽城集団株は売買停止中)。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3567.83ポイントで前場の取引を終了した。金融株が相場をけん引する。エネルギー株、不動産株、公益株、食品飲料株、運輸株なども買われた。半面、自動車株は安い。医薬品株、半導体株、素材株も売られた。



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