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2021/12/09 16:27

中国大引:上海総合1.0%高で3日続伸、金融株が相場をけん引 無料記事

 9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比35.47ポイント(0.98%)高の3673.04ポイント(上海A株指数は0.98%高の3849.93ポイント)と3日続伸した。約3カ月ぶりの高値水準を回復している。
 中国の金融緩和スタンスが引き続き材料視される流れ。中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げたことに続き、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」も引き下げられるとの観測が流れている(月に一度、原則20日に公表)。人民元高も追い風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約3年7カ月ぶりの元高・ドル安水準に設定した。上海外国為替市場でも元高が進んでいる。資金流入期待が高まったほか、輸入コスト低減につながるだけに、インフレの抑制が意識された。
 朝方公表された2021年11月の物価統計はまちまちの内容。消費者物価指数(CPI)の上昇率は上振れたものの、生産者物価指数(PPI)は下振れた。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が相場をけん引する。招商銀行(600036/SH)が2.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.9%高、中信証券(600030/SH)が1.5%高で引けた。
 消費関連株も高い。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.0%、最大手の上海汽車集団(SAIC:600104/SH)が4.1%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.6%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.1%ずつ上昇した。
 不動産株もしっかり。上海世茂(600823/SH)が4.9%高、新城控股集団(601155/SH)が3.1%高、保利地産(600048/SH)が2.2%高で取引を終えた。医薬品株、ハイテク株、資源・素材株なども買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.88ポイント(0.31%)高の286.60ポイント、深センB株指数が6.97ポイント(0.58%)高の1202.84ポイントで終了した。



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