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2021/12/08 16:34

中国大引:上海総合1.2%高で続伸、ITハイテク関連に買い 無料記事

 8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比42.48ポイント(1.18%)高の3637.57ポイント(上海A株指数は1.18%高の3812.71ポイント)と続伸した。約2カ月半ぶりの高値水準を回復している。
 中国経済対策の期待感が持続する流れ。中国人民銀行(中央銀行)は6日、市中銀行の預金準備率を15日から0.5%引き下げると発表した。銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げられるとの見方が広がっている(月に一度、原則20日に公表)。中国不動産大手のデフォルト(債務不履行)問題などが不安視され、上値の重い場面がみられたものの、指数は中盤から上げ幅を拡大した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ITハイテク関連の上げが目立つ。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)がストップ高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が5.1%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が5.0%高、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.3%高で引けた。
 酒造や食品、小売、自動車など消費関連株もしっかり。貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.5%、内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.8%、中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.2%、広州汽車集団(601238/SH)が6.1%ずつ上昇した。医薬品株、素材株、公益株、海運株、防衛関連株、証券株なども買われている。
 半面、不動産株の一角はさえない。新城HD(601155/SH)が4.9%安、華夏幸福基業投資開発(600340/SH)が2.9%安で取引を終えた。工業団地開発企業の華夏幸福に関しては、未償還の債務が膨らんでいると伝わっている。このほか銀行株の一角も売られた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.32ポイント(0.82%)高の285.72ポイント、深センB株指数が5.97ポイント(0.50%)高の1195.87ポイントで終了した。



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