2021/11/01 17:38
香港大引:ハンセン0.9%安で5日続落、景気敏感株に売り
週明け1日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比222.92ポイント(0.88%)安の25154.32ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.41ポイント(0.70%)安の8899.32ポイントと6日続落した。売買代金は1350億9340万香港ドルにやや拡大している(10月29日は1262億6600万香港ドル)。
中国景況感の悪化が投資家心理を冷やす流れ。10月31日に公表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2に悪化し、市場予想(49.7)に反して前月の49.6から低下した。景況判断の分かれ目となる50を前月に続き割り込んでいる。新型コロナウイルス感染の再拡大もあり、市場の一部からは、年内のさらなる悪化も予想された。取引時間中に公表された民間集計の製造業PMIは上振れたものの、景気鈍化の警戒感は払しょくされていない。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が8.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.8%安、火鍋チェーン大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な素材が安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.4%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.3%、中国建材(3323/HK)が5.8%ずつ下落した。
マカオのカジノ関連もさえない。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)と新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)がそろって2.1%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.0%安で引けた。10月のカジノ売上高が前年同月比で40%減少し、9カ月ぶりのマイナス成長に転じたことを売り材料視している。
他の個別株動向では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が3.2%安。ディスカウント価格の増資計画が嫌気されている。
半面、中国銀行・保険セクターは逆行高。交通銀行(3328/HK)が3.5%、招商銀行(3968/HK)が2.2%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.7%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.5%ずつ上昇した。
そのほか、取引再開した太陽光発電素材メーカーの保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が前営業日比81.8%高。同社株は決算発表の遅延で4月1日付で取引を一時停止していたが、先週10月25日に遅れていた決算を全て開示し、本日再開した。直近の2021年6月中間決算では、売上高が前年同期比で22.3%増加し、純損益は黒字に転換している。このほか電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が2.7%高。10月の納車台数が前年同月比で233%拡大したことを材料視した。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%安の3544.48ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、運輸株、エネルギー株、不動産株、医薬品株なども売られた。半面、金融株は高い。ハイテク株、公益株、インフラ関連株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国景況感の悪化が投資家心理を冷やす流れ。10月31日に公表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2に悪化し、市場予想(49.7)に反して前月の49.6から低下した。景況判断の分かれ目となる50を前月に続き割り込んでいる。新型コロナウイルス感染の再拡大もあり、市場の一部からは、年内のさらなる悪化も予想された。取引時間中に公表された民間集計の製造業PMIは上振れたものの、景気鈍化の警戒感は払しょくされていない。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が8.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.8%安、火鍋チェーン大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な素材が安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.4%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.3%、中国建材(3323/HK)が5.8%ずつ下落した。
マカオのカジノ関連もさえない。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)と新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)がそろって2.1%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.0%安で引けた。10月のカジノ売上高が前年同月比で40%減少し、9カ月ぶりのマイナス成長に転じたことを売り材料視している。
他の個別株動向では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が3.2%安。ディスカウント価格の増資計画が嫌気されている。
半面、中国銀行・保険セクターは逆行高。交通銀行(3328/HK)が3.5%、招商銀行(3968/HK)が2.2%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.7%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.5%ずつ上昇した。
そのほか、取引再開した太陽光発電素材メーカーの保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が前営業日比81.8%高。同社株は決算発表の遅延で4月1日付で取引を一時停止していたが、先週10月25日に遅れていた決算を全て開示し、本日再開した。直近の2021年6月中間決算では、売上高が前年同期比で22.3%増加し、純損益は黒字に転換している。このほか電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が2.7%高。10月の納車台数が前年同月比で233%拡大したことを材料視した。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%安の3544.48ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、運輸株、エネルギー株、不動産株、医薬品株なども売られた。半面、金融株は高い。ハイテク株、公益株、インフラ関連株の一角も買われた。
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