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2022/01/27 17:41

香港大引:ハンセン2.0%安で反落、アリババ7.2%下落で安値更新 無料記事

 27日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比482.90ポイント(1.99%)安の23807.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が220.99ポイント(2.60%)安の8291.30ポイントとそろって急反落した。売買代金は1334億8990万香港ドルとなっている(26日は1321億1160万香港ドル)。
 米金融引き締めの警戒感が投資家心理を冷やす流れ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、賃金や物価のインフレに言及し、早期の利上げやバランスシートの縮小に積極的なスタンスを示した。中国企業の成長鈍化も懸念材料。全国工業企業の利益総額は2021年12月、前年同月比4.2%増にとどまり、伸び率は11月の9.0%から大幅に鈍化している。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技指数は3.8%安と他の指数をアンダーパフォームし、構成銘柄はほぼ全面安となった(30のうち28が下落)。個別では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が9.9%安、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(金蝶国際ソフト:268/HK)が9.2%安、クラウドサービスの微盟集団(ウェイモブ:2013/HK)が8.3%安と下げが目立っている。ほか、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が7.2%安の108.50香港ドル(安値108.00香港ドル)。昨年12月30日の上場来安値(109.20香港ドル)を割り込んで引けた。
 デベロッパーや管理サービスの不動産セクターも安い。世茂集団HD(813/HK)が8.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が6.8%、融創服務HD(1516/HK)が8.5%、世茂服務HD(873/HK)が4.9%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が6.0%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)と中国重汽(サイノトラック:3808/HK)がそろって5.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.5%安と値を下げた。
 教育サービスの銘柄群は連日で急落。中国教育集団HD(839/HK)が24.1%安、民生教育集団(1569/HK)が17.9%安、希望教育集団(1765/HK)が12.8%安で取引を終えた。米国や香港で上場する民営教育企業に対し、中国政府が国内の学校資産保有を禁止する方針を通知した――とのうわさが引き続き売り材料視されている。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.78%安の3394.25ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。消費関連株、素材株、医薬品株、公益株、不動産株、金融株、運輸株、メディア関連株、インフラ関連株なども売られた。



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