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2021/09/29 16:35

中国大引:上海総合1.8%安で反落、中国景気の鈍化を警戒 無料記事

 29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比65.93ポイント(1.83%)安の3536.29ポイント(上海A株指数は1.83%安の3706.18ポイント)と反落した。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 中国の景気鈍化が改めて意識される流れ。電力需給のひっ迫を受けて、主要企業が操業停止や減産などを相次ぎ報告した。モルガン・スタンレーは最新リポートで、中国の電力不足が企業業績にマイナスの影響をもたらすと指摘。電力供給制限の影響は、まずは素材業界に及び、続いて自動車、消費財、不動産、建設などに波及していくと予測した。景気敏感株に売りが先行している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、石油・石炭の下げが目立つ。中国石油天然気(601857/SH)が6.9%安、中国石油化工(600028/SH)が5.9%安、エン州煤業(600188/SH)がストップ安、中国神華能源(601088/SH)が2.8%安で取引を終えた。
 セメントや鉄鋼、非鉄の素材株も急落。華新水泥(600801/SH)が7.7%安、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.9%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が6.7%安、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が6.6%安、中国アルミ(601600/SH)が5.7%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が5.4%安で引けた。公益株、ハイテク株、インフラ関連株、運輸株、自動車株なども売られている。
 半面、銀行株は高い。招商銀行(600036/SH)が2.3%、杭州銀行(600926/SH)が1.8%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が0.6%ずつ上昇した。食品飲料株、保険株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は上海B株指数が2.51ポイント(0.91%)安の272.27ポイント、深センB株指数が8.08ポイント(0.68%)安の1173.40ポイントで終了した。




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