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2022/02/16 17:42

香港大引:ハンセン1.5%高で4日ぶり反発、科技指数は2.3%上昇 無料記事

 16日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比363.19ポイント(1.49%)高の24718.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.67ポイント(1.77%)高の8678.94ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1017億9020万香港ドルとなっている(15日は1141億3910万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は16日、主要20カ国・地域(G20)関連会合で、緩和的な金融政策を柔軟に維持していく方針を示した。中国のインフレ懸念がやや薄らいだこともプラス。朝方公表された1月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がそれぞれ事前予想以上に前月から鈍化した。金融緩和の余地が広がると期待されている。ウクライナ情勢を巡る過度な警戒感が和らぐ中で買い先行し、指数は中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技指数は2.3%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄のうち上昇29)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が9.1%高、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が8.7%高、自動車取引サイト運営の汽車之家(オートホーム:2518/HK)が6.0%高と上げが目立っている。
 中国自動車セクターも急伸。長城汽車(2333/HK)が7.0%高、小鵬汽車(9868/HK)が6.8%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が3.4%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.6%高で引けた。
 空運セクターも高い。国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が4.6%、中国東方航空(670/HK)が4.0%、中国南方航空(1055/HK)が3.3%、中国国際航空(753/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 マカオ・カジノも物色される。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.8%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が6.3%高、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が6.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.3%高で取引を終えた。「カジノ法」改正案の審議前倒しが材料視される。不透明感の早期払しょくが意識された。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%高の3465.83ポイントで取引を終了した。金融株が上げを主導する。不動産株、自動車株、インフラ関連株、素材株、医薬品株、運輸株、公益株、食品飲料株なども買われた。



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