2021/10/19 13:32
香港前場:ハンセン1.2%高で3日続伸、上海総合は0.7%上昇
19日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比298.77ポイント(1.18%)高の25708.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が126.48ポイント(1.41%)高の9097.88ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は664億5320万香港ドルにやや縮小している(18日の前場は713億9160万香港ドル)。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、ナスダック指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がそろって4日続伸した。香港市場でもその流れを継ぎ、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数が2.3%高と上昇。他の指数をアウトパフォームした。また、中国景気の鈍化懸念がくすぶる中、中国経済対策の期待感も続いている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.9%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.7%高、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が4.5%高と上げが目立った。申洲に関しては、業績回復の期待が高まっている。クレディ・スイスは最新リポートで、申洲ベトナム工場の操業が11月にも正常化すると分析。そのうえで投資判断を「中立」→「アウトパフォーム」に引き上げた。
セクター別では、スマホの部材や組立て、半導体などハイテク関連が高い。上記した小米のほか、高偉電子HD(1415/HK)が7.1%、舜宇光学科技(2382/HK)が3.1%、瑞声科技HD(2018/HK)が2.1%、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が1.6%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.7%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.8%ずつ上昇した。
中国発電セクターも買われる。中国電力国際発展(2380/HK)が5.4%高、華潤電力HD(836/HK)が3.9%高、華電国際電力(1071/HK)が3.5%高、華能国際電力(902/HK)が1.6%高、大唐国際発電(991/HK)が1.5%高とそろって反発した。華潤電力は18日引け後、今年9月の営業実績を発表し、傘下発電所の売電量が前年同月比で15.4%増加したと報告。プラス成長は17カ月連続となっている。
中国の保険・証券セクターもしっかり。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.5%高、中国平安保険(2318/HK)が2.2%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)が4.8%高、中信証券(6030/HK)と中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)がそろって2.7%高と値を上げた。
太陽光発電の関連銘柄も買われる。陽光能源HD(757/HK)が9.5%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が7.3%高、信義儲電(8328/HK)が2.9%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が2.5%高、信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源は18日引け後、2021年1〜9月期の売上高が前年同期比15.2%増の48億9140万人民元(約870億円)に拡大したと報告している。増加率は上半期の12.0%から加速した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%高の3593.23ポイントで前場の取引を終了した。金融株が相場をけん引する。ハイテク株、医薬品株、資源・素材株、海運株、公益株、食品飲料株なども買われた。半面、不動産株は安い。自動車株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、ナスダック指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がそろって4日続伸した。香港市場でもその流れを継ぎ、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数が2.3%高と上昇。他の指数をアウトパフォームした。また、中国景気の鈍化懸念がくすぶる中、中国経済対策の期待感も続いている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.9%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.7%高、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が4.5%高と上げが目立った。申洲に関しては、業績回復の期待が高まっている。クレディ・スイスは最新リポートで、申洲ベトナム工場の操業が11月にも正常化すると分析。そのうえで投資判断を「中立」→「アウトパフォーム」に引き上げた。
セクター別では、スマホの部材や組立て、半導体などハイテク関連が高い。上記した小米のほか、高偉電子HD(1415/HK)が7.1%、舜宇光学科技(2382/HK)が3.1%、瑞声科技HD(2018/HK)が2.1%、富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が1.6%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.7%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.8%ずつ上昇した。
中国発電セクターも買われる。中国電力国際発展(2380/HK)が5.4%高、華潤電力HD(836/HK)が3.9%高、華電国際電力(1071/HK)が3.5%高、華能国際電力(902/HK)が1.6%高、大唐国際発電(991/HK)が1.5%高とそろって反発した。華潤電力は18日引け後、今年9月の営業実績を発表し、傘下発電所の売電量が前年同月比で15.4%増加したと報告。プラス成長は17カ月連続となっている。
中国の保険・証券セクターもしっかり。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.5%高、中国平安保険(2318/HK)が2.2%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)が4.8%高、中信証券(6030/HK)と中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)がそろって2.7%高と値を上げた。
太陽光発電の関連銘柄も買われる。陽光能源HD(757/HK)が9.5%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が7.3%高、信義儲電(8328/HK)が2.9%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が2.5%高、信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源は18日引け後、2021年1〜9月期の売上高が前年同期比15.2%増の48億9140万人民元(約870億円)に拡大したと報告している。増加率は上半期の12.0%から加速した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%高の3593.23ポイントで前場の取引を終了した。金融株が相場をけん引する。ハイテク株、医薬品株、資源・素材株、海運株、公益株、食品飲料株なども買われた。半面、不動産株は安い。自動車株も売られた。
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