週明け28日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比10.90ポイント（0.32％）高の3462.31ポイント（上海A株指数は0.25％高の3626.25ポイント）と続伸した。
　中国経済対策の期待感が持続する流れ。中国では週末の3月5日、全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が開幕する。景気テコ入れに向け、各種方針が打ち出される見通しだ。ただ、上値は限定的。欧米が国際決済システムの国際銀行間通信協会（SWIFT）からロシアの一部銀行を排除することを決定する中、世界経済や金融の混乱が危ぐされた。また、ロシアとウクライナの停戦交渉は28日午後（日本時間）に開始予定。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながった。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、石炭の上げが目立つ。平頂山天安煤業（601666/SH）が6.2％高、山西路安環保能源開発（601699/SH）が5.3％高で引けた。
　石油株も高い。洲際油気（600759/SH）が4.9％、中海油田服務（601808/SH）が4.2％、中石化石油工程技術服務（600871/SH）が1.8％ずつ上昇した。
　ガラス関連株もしっかり。洛陽玻璃（600876/SH）が1.2％高、凱盛科技（600552/SH）が1.2％高
で引けた。船舶製造、化学工業、非鉄金属株なども買われている。
　半面、ホテル・観光株はさえない。西蔵旅遊（600749/SH)が5.3％、中国中免（601888/SH）が3.6％、西安曲江文化旅遊（600706/SH）が3.0％ずつ下落した。家電株、医療機器株なども売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.76ポイント（0.97％）安の280.94ポイント、深センB株指数が13.10ポイント（1.15％）安の1129.08ポイントで終了した。


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