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2021/12/22 13:22

香港前場:ハンセン0.3%高で続伸、上海総合は0.01%上昇 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比75.89ポイント(0.33%)高の23047.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が36.54ポイント(0.45%)高の8178.01ポイントと小幅ながらそろって続伸した。売買代金は542億4070万香港ドルとなっている(21日前場は549億6680万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が持続する流れ。銀行貸し出し指標の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」について、追加引き下げ観測の浮上などを引き続き材料視している。また、昨夜の米市場で、新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染拡大による景気懸念がひとまず後退し、主要指数が急反発したことも追い風だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が4.7%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.5%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、自動車が高い。小鵬汽車(9868/HK)が6.5%、長城汽車(2333/HK)が3.8%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(2038/HK)が4.2%高。同社は22日、インドのEMS(電子機器製造受託サービス)事業について、現地で分離上場させる計画を発表した。
 半面、中国不動産セクターはさえない。中国恒大集団(3333/HK)が3.3%安、万科企業(2202/HK)が2.6%安、中国海外発展(688/HK)が2.0%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.8%安で前場取引を終えた。前日は不動産引き締めの緩和観測などで上昇が目立っていたものの、一段の手がかりに乏しい中で売りに押されている。
 一方、本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3625.41ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、自動車株、エネルギー株、空運株なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、公益株、海運株、インフラ関連株も売られた。


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