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2021/12/29 13:26

香港前場:ハンセンは0.9%安で6日ぶり反落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比204.77ポイント(0.88%)安の23075.79ポイントと6日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が89.80ポイント(1.10%)安の8104.65ポイントと3日続落した。売買代金は337億5150万香港ドルに縮小している(28日は558億4220万香港ドル)。
 中国不動産業を巡る不透明感が改めて意識される流れ。格付会社のフィッチ・レーティングスは最新リポートで、中国の不動産販売収入が2022年に前年比で3割縮小するという最悪シナリオの下、自社がカバレッジするデベロッパーの3分の1がキャッシュフローの赤字化を強いられるとの見解を示した。新型コロナウイルスの感染動向も気がかり。中国内で新規感染者数が高止まりする中、行動制限の強化により、経済活動が縮小すると懸念された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が6.5%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が3.9%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。世茂房地産HD(813/HK)が4.4%、広州富力地産(2777/HK)が3.3%、融創中国HD(1918/HK)が3.2%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.3%ずつ下落した。
 外食関連銘柄も売られる。上記した海底撈国際HDのほか、九毛九国際HD(ジウマオジウ・インターナショナル・ホールディングス:9922/HK)が4.2%安、太興集団HD(タイヒン・グループ・ホールディングス:6811/HK)が3.6%安、百勝中国HD(ヤム・チャイナ・ホールディングス:9987/HK)が2.1%安と値を下げた。
 中国発電セクターもさえない。中国電力国際発展(2380/HK)が3.0%安、華潤電力HD(836/HK)が1.9%安、華能国際電力(902/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%安の3601.54ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、公益株、医薬品株、エネルギー株、金融株なども売られた。半面、運輸株は安い。不動産株、紙・パルプ株も買われた。



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