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2021/12/28 13:33

香港前場:ハンセン0.1%安で5日ぶり反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 休場明け28日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比14.75ポイント(0.06%)安の23209.01ポイントと5日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.30ポイント(0.32%)安の8175.65ポイントと続落した。前場の売買代金は517億2150万香港ドルとなっている(短縮取引の24日は517億2150万香港ドル)。
 中国の新型コロナ感染拡大が不安視される流れ。国内では、新規感染の拡大傾向に歯止めがかかっていない。経済活動縮小の警戒感も依然としてくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.8%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が3.1%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.0%安と下げが目立っている。カジノ株に関しては、マカオで始めてコロナ変異ウイルス(オミクロン)の感染者が確認されたことを売り材料視した。オミクロンは感染力が強く、アフリカや欧州、米国などで急速に広がっている。
 セクター別では、石炭が安い。中国中煤能源(1898/HK)が6.0%、エン州煤業(1171/HK)が4.8%、中国神華能源(1088/HK)が2.0%ずつ下落した。
 鉄鋼セクターもさえない。鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.5%安、中国東方集団HD(581/HK)が1.7%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が1.5%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.0%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターはしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が6.1%高、融創中国HD(1918/HK)が4.5%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.4%高、広州富力地産(2777/HK)が1.8%高で前場取引を終えた。巨額の債務問題を抱える中国恒大は26日、12月中の住宅3万9000軒引き渡しに注力すると発表。住宅引き渡しの拡大を受け、事業不安定化の懸念がひとまず後退した。
 他の個別株動向では、不良資産管理大手の中国信達資産管理(1359/HK)が13.8%高。同社は24日引け後、マ蟻集団(アント・グループ)傘下で消費者金融サービスを手掛ける重慶マ蟻消費金融有限公司に資本参加すると発表した。シナジー効果も期待されている。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の3610.32ポイントで前場の取引を終了した。発電株が安い。不動産株、エネルギー株、自動車株、医薬品株、インフラ関連株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。銀行・保険株、海運株も買われた。



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