2021/11/22 17:33
香港大引:ハンセン0.4%安で4日続落、不動産や資源株に売り
週明け22日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比98.63ポイント(0.39%)安の24951.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.89ポイント(0.46%)安の8929.78ポイントとそろって4日続落した。売買代金は1292億180万香港ドルとなっている(19日は1365億1500万香港ドル)。
海外情勢の不透明感が嫌気される流れ。欧州では、新型コロナウイルス感染が再拡大している。ドイツでは18日、1日当たりの新規感染が過去最多を更新した。オーストリアは19日、全面的なロックダウンを22日から始めると発表している。経済活動の停滞が危惧される中、世界景気の下押し圧力になると警戒された。ただ、下値は限定的。中国国内では、景気腰折れを回避するため、当局は経済対策を強めるとの期待感が広がる状況だ。中国人民銀行(中央銀行)は19日、四半期ごとの金融政策執行報告書を公表。通常の金融政策を堅持するといった表現を削除した。これらを受け、複数のエコノミストは「人民銀は緩和方向に舵を切る」と分析を修正している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が7.0%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.4%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が3.8%安と下げが目立った。碧桂園服務に関しては、ディスカウント価格での第三者割当増資の実施が引き続き売り材料視されている。
セクター別では、石油関連が安い。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.9%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)と中国海洋石油(CNOOC:883/HK)がそろって1.7%、中海油田服務(2883/HK)が3.7%ずつ下落した。原油安が逆風。先週末のWTI原油先物は3.7%安と急反落し、一時、約1カ月半ぶりの安値を付けている。
中国不動産セクターもさえない。合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が5.9%安、融創中国HD(1918/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって5.1%安で引けた。
半面、自動車セクターは高い。五菱汽車集団HD(305/HK)が8.3%、長城汽車(2333/HK)が8.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.7%ずつ上昇した。
ハンセン指数の新規採用銘柄も物色される。オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.0%高、民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.9%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が1.2%高で取引を終えた。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は19日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表。ハンセン指数の構成銘柄に、上記4銘柄を組み入れると説明した(12月6日付で実施)。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.61%高の3582.08ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、素材株、発電設備株、証券株、食品飲料株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、医薬品株、エネルギー株、公益株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
海外情勢の不透明感が嫌気される流れ。欧州では、新型コロナウイルス感染が再拡大している。ドイツでは18日、1日当たりの新規感染が過去最多を更新した。オーストリアは19日、全面的なロックダウンを22日から始めると発表している。経済活動の停滞が危惧される中、世界景気の下押し圧力になると警戒された。ただ、下値は限定的。中国国内では、景気腰折れを回避するため、当局は経済対策を強めるとの期待感が広がる状況だ。中国人民銀行(中央銀行)は19日、四半期ごとの金融政策執行報告書を公表。通常の金融政策を堅持するといった表現を削除した。これらを受け、複数のエコノミストは「人民銀は緩和方向に舵を切る」と分析を修正している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が7.0%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.4%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が3.8%安と下げが目立った。碧桂園服務に関しては、ディスカウント価格での第三者割当増資の実施が引き続き売り材料視されている。
セクター別では、石油関連が安い。中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.9%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)と中国海洋石油(CNOOC:883/HK)がそろって1.7%、中海油田服務(2883/HK)が3.7%ずつ下落した。原油安が逆風。先週末のWTI原油先物は3.7%安と急反落し、一時、約1カ月半ぶりの安値を付けている。
中国不動産セクターもさえない。合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が5.9%安、融創中国HD(1918/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって5.1%安で引けた。
半面、自動車セクターは高い。五菱汽車集団HD(305/HK)が8.3%、長城汽車(2333/HK)が8.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.7%ずつ上昇した。
ハンセン指数の新規採用銘柄も物色される。オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.0%高、民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.9%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が1.2%高で取引を終えた。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は19日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表。ハンセン指数の構成銘柄に、上記4銘柄を組み入れると説明した(12月6日付で実施)。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.61%高の3582.08ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、素材株、発電設備株、証券株、食品飲料株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、医薬品株、エネルギー株、公益株も売られた。
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