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2022/04/14 13:21

香港前場:ハンセン0.4%高で3日続伸、上海総合も0.7%上昇 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比79.32ポイント(0.37%)高の21453.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.58ポイント(0.66%)高の7363.40ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は491億400万香港ドルとなっている(13日前場は505億8210万香港ドル)。
 中国の金融緩和期待が高まる流れ。国務院(内閣に相当)は13日の常務会議で、預金準備率引き下げなどの金融政策ツールを適時に実施する方針を明らかにした。市場関係者の間では、早期の準備率引き下げ観測が強まっている。前日の米株高も投資家心理を改善させた。ただ、イースター連休(15〜18日)を前に上値の重さも目立つ。また上海市の新型コロナウイルス新規感染者が連日で過去最多を更新していることもあり、積極的に買い進む動きは見られなかった。(亜州リサーチ編集部)
 セクター別では、自動車が高い。うちハンセン指数の構成銘柄では、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.7%高、吉利汽車(ジーリー・オートモービル:175/HK)が4.5%高で引けた。国務院(内閣に相当)が13日の常務会議で、自動車や家電などの消費を促す方針を示したことが買い材料。ほか広州汽車集団(グァンヂョウ・オートモービル:2238/HK)が4.6%上昇したほか、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が6.4%高となるなど、電気自動車(EV)メーカーの上げが目立った。
 このほか、不動産管理セクターも堅調。雅生活智慧城市服務(Aリビング・スマート・シティ・サービシズ:3319/HK)が3.0%高、碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービシズ:6098/HK)が2.6%高、融創服務HD(サナック・サービス:1516/HK)が2.4%高で午前の取引を終えた。足元で地方政府による住宅購入規制の緩和が相次いでいることが支援材料となった。
 半面、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.6%安となり、ハンセン指数構成銘柄で最大の下げ。傘下アント・グループと国有企業などとの取引状況を巡る調査に、汚職取り締まり機関の共産党中央規律検査委員会も関与していると報じられた。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.73%高の3210.08ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。酒造株、石炭株、ホテル・観光株、自動車株なども買われた。半面、石油株が高い。建材株、鉄鋼株の一角も売られた。


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