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2022/03/29 16:31

中国大引:上海総合0.3%安で反落、ハイテクと不動産に売り 無料記事

 29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比10.56ポイント(0.33%)安の3203.94ポイント(上海A株指数は0.33%安の3357.94ポイント)と反落した。
 新型コロナウイルス感染再拡大の警戒感が重しとなる流れ。中国本土では感染者の増加に歯止めがかからず、上海市が事実上のロックダウン(都市封鎖)に突入している。経済活動の停滞が不安視された。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が強まる中、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。中国人民銀行(中央銀行)は4〜6月期の流動性を確保するため、近く預金準備率を引き下げる可能性がある――などと29日までに証券専門紙が報じている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が6.1%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.4%安、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.8%安で引けた。
 不動産株も急落。華夏幸福基業(600340/SH)がストップ安、緑地HD(600606/SH)が5.1%安、金地集団(600383/SH)が2.9%安で取引を終えた。消費関連株、非鉄株、インフラ関連株なども売られている。
 半面、医薬品株は高い。上海復星医薬集団(600196/SH)が7.8%、北京同仁堂(600085/SH)が5.8%、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が1.8%ずつ上昇した。
 エネルギー株もしっかり。陝西煤業(601225/SH)が5.5%高、中国神華能源(601088/SH)が2.9%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.1%高と値を上げた。公益株、海運株、銀行株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.25ポイント(0.45%)高の277.97ポイント、深センB株指数が1.45ポイント(0.14%)安の1037.90ポイントで終了した。



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