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2022/06/02 13:28

香港前場:ハンセン1.6%安で続落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

2日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比334.49ポイント(1.57%)安の20960.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が125.28ポイント(1.71%)安の7220.36ポイントとそろって続落した。売買代金は557億6550万香港ドルに縮小している(1日前場は764億9400万香港ドル)。
 米金利高が懸念される流れ。昨夜のマーケットでは、インフレ高進の警戒感が強まる中、米10年債利回りは一時2.951%と約2週間ぶりの高い水準に上昇した。米金利動向の影響を受けやすい香港にも、金利高が波及すると不安視されている。また、あす3日は端午節の祝日で、香港・本土市場が休場となることも買い手控えにつながった。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が続いている。国務院(内閣に相当)は1日、李克強・首相の主宰で常務会議を開き、インフラ建設支援に向け、政策銀行の与信枠を8000億人民元積み増すよう指示した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産の下げが目立つ。恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が5.2%安、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が5.0%安、恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が4.0%安で引けた。
 中国の外食関連も安い。百勝中国HD(9987/HK)が4.0%、海倫司国際HD(9869/HK)が3.7%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.9%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が1.9%ずつ下落した。経済活動再開の好材料を織り込む。上海市では前日(1日)、ロックダウン(都市封鎖)が実質的に解除されている。同セクターはこのところ、売上回復の期待で上げが目立っていた。
 スポーツ用品や家電の中国消費セクターも売られる。安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が4.6%安、李寧(2331/HK)が3.7%安、海信家電集団(921/HK)が3.3%安、TCL電子HD(1070/HK)が1.8%安と値を下げた。
 医薬品セクターも急落。石薬集団(1093/HK)が6.5%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が6.1%安、中国生物製薬(1177/HK)が4.6%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.7%安で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターの一角は高い。長城汽車(2333/HK)が4.4%、北京汽車(1958/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)が1.6%、東風汽車集団(489/HK)が1.3%ずつ上昇した。自動車取得税の減額などを追い風に、業績が改善すると期待されている。
 太陽光などエコ発電関連セクターもしっかり。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が4.2%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が2.9%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が1.8%高、陽光能源HD(757/HK)が1.4%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3185.52ポイントで前場の取引を終了した。自動車株が高い。ハイテク株、素材株、インフラ関連株、証券株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。不動産株、医薬品株、公益株、運輸株、食品飲料・小売株も売られた。



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