2022/03/11 13:30
香港前場:ハンセン3.2%安で反落、上海総合は2.2%下落
11日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比667.47ポイント(3.20%)安の20222.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が341.64ポイント(4.71%)安の6914.18ポイントとそろって反落した。売買代金は999億9790万香港ドルにやや拡大している(10日前場は859億5290万香港ドル)。
内外の不安材料で投資家心理が冷やされる流れ。米国が対中圧力を再び強めていることや、ウクライナ情勢の不透明感が嫌気された。また、香港・本土ので新型コロナウイルス感染拡大もマイナス。中国では1日当たり新規感染者数が2年ぶりの高水準に達し、香港では死亡率が高止まりしている。行動抑制の強化で域内経済が停滞すると懸念された。対中圧力については、米証券取引委員会(SEC)は10日、外国企業に米当局の会計監査受け入れを義務付ける新規定を順守していない中国企業5社をリストアップ。これら5社は監査状況の検査を3期連続で受け入れない場合、米市場の上場が廃止となる可能性がある。5社のうち、香港に重複上場する銘柄の値動きは、再鼎医薬(ザイ・ラボ:9688/HK、ZLAB/NASDAQ)が13.2%安、百勝中国HD(ヤム・チャイナ・ホールディングス:9987/HK、YUMC/NYSE)が12.2%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK、BGNE/NASDAQ)が8.3%安など。「ニューエコノミー」関連銘柄に売り圧力が高まり、ハンセン科技指数は7.6%下落し、他の指数をアンダーパフォームした。構成銘柄はほぼ全面安となっている(30のうち29が下落)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が15.7%安。同社が昨日引け後に公表した2021年10〜12月期決算では、売上高が伸び悩み、純損益は赤字に転落した。そのほか、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が10.6%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が9.5%安と下げが目立っている。
オンラインゲーム関連も急落。網易(ネットイース:9999/HK)が6.9%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.6%安、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が5.3%安、中手遊科技集団(302/HK)が5.2%安で引けた。ゲーム審査の再開観測が後退。中国の一部メディアは10日、当局が4月にもオンラインゲームの新規リリース審査を再開する見通し――と報じたことについて、業界団体の関係者が「報道は事実でない」などと否定した。
自動車セクターも安い。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が8.5%、吉利汽車HD(175/HK)が5.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.6%ずつ下落した。ほか、前日に重複上場した新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)が11.6%値下がりしている。
中国不動産セクターもさえない。融創中国HD(1918/HK)が7.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が7.3%安、万科企業(2202/HK)が5.6%安、広州富力地産(2777/HK)が5.4%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.16%安の3224.92ポイントで前場の取引を終了した。金融株が下げを主導する。発電株、素材株、ハイテク株、消費関連株、インフラ関連株、空運株、不動産株なども売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外の不安材料で投資家心理が冷やされる流れ。米国が対中圧力を再び強めていることや、ウクライナ情勢の不透明感が嫌気された。また、香港・本土ので新型コロナウイルス感染拡大もマイナス。中国では1日当たり新規感染者数が2年ぶりの高水準に達し、香港では死亡率が高止まりしている。行動抑制の強化で域内経済が停滞すると懸念された。対中圧力については、米証券取引委員会(SEC)は10日、外国企業に米当局の会計監査受け入れを義務付ける新規定を順守していない中国企業5社をリストアップ。これら5社は監査状況の検査を3期連続で受け入れない場合、米市場の上場が廃止となる可能性がある。5社のうち、香港に重複上場する銘柄の値動きは、再鼎医薬(ザイ・ラボ:9688/HK、ZLAB/NASDAQ)が13.2%安、百勝中国HD(ヤム・チャイナ・ホールディングス:9987/HK、YUMC/NYSE)が12.2%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK、BGNE/NASDAQ)が8.3%安など。「ニューエコノミー」関連銘柄に売り圧力が高まり、ハンセン科技指数は7.6%下落し、他の指数をアンダーパフォームした。構成銘柄はほぼ全面安となっている(30のうち29が下落)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が15.7%安。同社が昨日引け後に公表した2021年10〜12月期決算では、売上高が伸び悩み、純損益は赤字に転落した。そのほか、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が10.6%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が9.5%安と下げが目立っている。
オンラインゲーム関連も急落。網易(ネットイース:9999/HK)が6.9%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.6%安、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が5.3%安、中手遊科技集団(302/HK)が5.2%安で引けた。ゲーム審査の再開観測が後退。中国の一部メディアは10日、当局が4月にもオンラインゲームの新規リリース審査を再開する見通し――と報じたことについて、業界団体の関係者が「報道は事実でない」などと否定した。
自動車セクターも安い。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が8.5%、吉利汽車HD(175/HK)が5.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.6%ずつ下落した。ほか、前日に重複上場した新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)が11.6%値下がりしている。
中国不動産セクターもさえない。融創中国HD(1918/HK)が7.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が7.3%安、万科企業(2202/HK)が5.6%安、広州富力地産(2777/HK)が5.4%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.16%安の3224.92ポイントで前場の取引を終了した。金融株が下げを主導する。発電株、素材株、ハイテク株、消費関連株、インフラ関連株、空運株、不動産株なども売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。