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2022/03/04 17:37

香港大引:ハンセン2.5%安で反落、科技指数4.4%下落で連日安値 無料記事

 4日の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比562.05ポイント(2.50%)安の21905.29ポイントと急反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が213.17ポイント(2.70%)安の7686.87ポイントと大幅に3日続落した。売買代金は1647億7820万香港ドルに拡大している(3日は1156億1540万香港ドル)。
 ウクライナ情勢の緊迫化が不安視される流れ。ロシア軍は4日午前(日本時間)、ウクライナにある欧州最大の原子力発電所を砲撃した――などと伝わった。西側諸国とロシアの対立は一段と深刻化することが必至で、世界経済の混乱も危ぐされている。また、香港では新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりし、行動抑制も強化される状況。域内経済の停滞が懸念された。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技指数は4.4%下落し、指数公表以来の安値を連日で更新した。構成銘柄はほぼ全面安となっている(30のうち29が下落)。個別では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が12.9%安、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が8.3%安、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が6.6%安。そのほか、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.2%安で、上場来安値をさらに切り下げた。
 エアラインや代理店など旅行関連も安い。中国国際航空(753/HK)が3.8%、中国南方航空(1055/HK)が3.7%、中国東方航空(670/HK)が3.2%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が6.2%、香港中旅国際投資(チャイナ・トラベル:308/HK)が3.9%ずつ下落した。
 電気自動車(EV)メーカーなど自動車セクターも急落。小鵬汽車(9868/HK)が13.0%安、理想汽車(2015/HK)が10.7%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が8.6%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.5%安で引けた。
 カジノ銘柄もさえない。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.8%安、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.3%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.9%安と値を下げた。このほか、カンボジアのカジノ運営会社、金界HD(ナガコープ:3918/HK)が8.1%安。同社は3日引け後、ロシアのウラジオストク市で進めるカジノリゾート建設プロジェクトについて、無期限で一時停止すると発表した。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%安の3447.65ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。インフラ建設関連株、素材株、エネルギー株、金融株、不動産株、運輸株、公益株なども売られた。半面、医薬関連の銘柄はしっかり。半導体株も買われた。

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