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2022/05/04 17:32

香港大引:ハンセン1.1%安で6日ぶり反落、テック指数は3.3%下落 無料記事

 4日の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比232.37ポイント(1.10%)安の20869.52ポイントと6日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は129.62ポイント(1.78%)安の7137.63ポイントと続落した。売買代金は724億4770万香港ドルに縮小している(3日は1067億480万香港ドル)。
 米金融引き締めの加速が警戒される流れ。4日(日本時間5日未明)に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では、通常の2倍となる0.5%の利上げと資産圧縮の開始が決定されると予想されている。市場の一部からは、その後の声明で、一段の引き締めが示唆される恐れもあると指摘された。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.3%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、オンライン医療の京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が13.0%安、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が8.2%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が7.5%安と下げが目立った。京東健康については、大株主の保有株比率縮小も嫌気されている。香港証券取引所の開示資料により、同社の創業者で、筆頭株主の劉強東氏が保有する同社株の一部を売却したことが分かった。劉氏が保有株を売却するのは、同社が2020年12月に上場して以降で初めてという。
 中国不動産セクターも安い。雅居楽集団(3383/HK)が5.2%、旭輝HD(884/HK)が4.0%、万科企業(2202/HK)が3.5%、中国金茂HD(817/HK)が3.4%ずつ下落した。
 医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.9%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.1%安、四環医薬HD集団(460/HK)が4.6%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.4%安で引けた。
 半面、香港に拠点を置く金融や不動産はしっかり。HSBC(5/HK)が1.9%、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が1.4%、九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.3%、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が2.2%ずつ上昇した。金融大手グループのHSBCに関しては、自社株買いも支援材料。同社は4日、今年2月に発表した最大10億米ドル(約1300億円)の自社株買いプログラムについて、同日付で始動することを明らかにした。ほか、新鴻基地産発展には業績回復の期待が広がっている。香港メディアが4日報じたところによれば、同社は母の日と仏誕節を含む連休(7〜9日)の来店客、売り上げが前月の同時期に比べて倍増すると予測した。香港政府は今月5日付で、外食店での1テーブル当たり人数規制を緩和する。母の日を考慮した措置で、現行の4人から8人に引き上げる。
 一方、本土市場はメーデーの祝日により引き続き4日まで休場。5日から通常取引となる。


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