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2022/05/25 13:33

香港前場:ハンセン0.6%高で3日ぶり反発、上海総合も0.6%上昇 無料記事

25日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比128.88ポイント(0.64%)高の20240.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が37.49ポイント(0.54%)高の6920.63ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は532億9670万香港ドルとなっている(24日前場は593億4400万香港ドル)。
 中国の景気対策が改めて期待される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は24日、中国銀行保険監督管理委員会、主要金融機関と会合し、中国経済支援のため貸出を拡大するよう要請したと発表した。また、「新型コロナウイルスの1日当たり新規感染が減少している上海市では、6月1日から商業施設が営業再開される」と伝わったことも好感されている。ただ、「ゼロコロナ」政策を堅持する政府は、首都北京市など行動制限を続行したままということもあり、投資家がリスク選好を強めるまでには至っていない。香港の各指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)と火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)がそろって3.4%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、レストランチェーンなど外食関連が高い。上記した海底撈国際のほか、奈雪的茶HD(2150/HK)が5.1%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.2%、九毛九国際HD(9922/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 海運・空運セクターも物色される。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.7%高、海豊国際HD(1308/HK)が3.1%高、中国国際航空(753/HK)が2.7%高、中国東方航空(670/HK)が1.9%高で引けた。
 石炭・石油セクターもしっかり。エン鉱能源集団(1171/HK)が5.2%高、中国中煤能源(1898/HK)が2.9%高、中国神華能源(1088/HK)が2.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.7%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.8%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.2%高。1〜3月期決算は純損失を計上したものの、赤字幅が前年同期から大幅に縮小したことを好感した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%高の3088.66ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。公益株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株、ハイテク株、不動産株、自動車株、銀行株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。保険株も売られた。



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