2022/04/11 13:26
香港前場:ハンセン2.5%安で反落、上海総合は1.8%下落
週明け11日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比535.64ポイント(2.45%)安の21336.37ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が221.73ポイント(2.96%)安の7268.64ポイントと4日続落した。売買代金は621億8640万香港ドルとなっている(8日前場は539億7390万香港ドル)。
投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。中国の新型コロナウイルス感染再拡大や、米国の長期金利上昇が懸念された。上海市政府の発表によれば、10日の新規感染は2万6087人に拡大し、事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施しているにもかかわらず、過去最多を連日で更新。行動抑制の長期化も警戒される中、物流の混乱などで、すでに複数の工場が稼働停止を余儀なくされている。中国のインフレ懸念も改めて意識。朝方公表された今年3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率が予想をそろって上回った。また米国では、金融当局者のタカ派(引き締めに積極的)発言が相次ぎ、米10年債利回りは一時2.7%台に乗せ、2019年3月以来の高水準に達している。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.0%安と他の指数をアンダーパフォームしている(構成銘柄は全面安)。個別では、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が11.4%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が9.2%安、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK、GDS/NASDAQ)が8.9%安と下げが目立った。
自動車セクターも安い。長城汽車(2333/HK)が10.7%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)と小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)がそろって8.8%、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が6.7%ずつ下落した。業界の成長鈍化懸念がくすぶっている。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車が報告した今年3月の営業実績では、新車販売台数が前年同月比8.9%減小した。マイナス成長は3カ月連続となっている。また、電気自動車(EV)メーカーの蔚来集団は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、完成車の生産を一時停止したことを明らかにした。
中国の外食関連も急落。九毛九国際HD(9922/HK)が8.8%安、海倫司国際HD(9869/HK)が7.8%安、海底撈国際HD(6862/HK)が7.2%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.5%安で引けた。
デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターもさえない。合景泰富地産HD(1813/HK)が7.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が5.7%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が8.0%安、融創服務HD(1516/HK)が6.6%安で前場取引を終えた。
他の個別株動向では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.6%安。同社が発表した今年3月の営業実績では、スマートフォン用レンズの出荷数が前年同月比8.1%減少した。マイナス成長は10カ月連続となっている。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.75%安の3195.07ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、不動産株、素材株、医薬品株、金融株、運輸株なども売られている。半面、エネルギー株は物色された。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。中国の新型コロナウイルス感染再拡大や、米国の長期金利上昇が懸念された。上海市政府の発表によれば、10日の新規感染は2万6087人に拡大し、事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施しているにもかかわらず、過去最多を連日で更新。行動抑制の長期化も警戒される中、物流の混乱などで、すでに複数の工場が稼働停止を余儀なくされている。中国のインフレ懸念も改めて意識。朝方公表された今年3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率が予想をそろって上回った。また米国では、金融当局者のタカ派(引き締めに積極的)発言が相次ぎ、米10年債利回りは一時2.7%台に乗せ、2019年3月以来の高水準に達している。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.0%安と他の指数をアンダーパフォームしている(構成銘柄は全面安)。個別では、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が11.4%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が9.2%安、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK、GDS/NASDAQ)が8.9%安と下げが目立った。
自動車セクターも安い。長城汽車(2333/HK)が10.7%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)と小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)がそろって8.8%、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が6.7%ずつ下落した。業界の成長鈍化懸念がくすぶっている。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車が報告した今年3月の営業実績では、新車販売台数が前年同月比8.9%減小した。マイナス成長は3カ月連続となっている。また、電気自動車(EV)メーカーの蔚来集団は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、完成車の生産を一時停止したことを明らかにした。
中国の外食関連も急落。九毛九国際HD(9922/HK)が8.8%安、海倫司国際HD(9869/HK)が7.8%安、海底撈国際HD(6862/HK)が7.2%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.5%安で引けた。
デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターもさえない。合景泰富地産HD(1813/HK)が7.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が5.7%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が8.0%安、融創服務HD(1516/HK)が6.6%安で前場取引を終えた。
他の個別株動向では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.6%安。同社が発表した今年3月の営業実績では、スマートフォン用レンズの出荷数が前年同月比8.1%減少した。マイナス成長は10カ月連続となっている。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.75%安の3195.07ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、不動産株、素材株、医薬品株、金融株、運輸株なども売られている。半面、エネルギー株は物色された。
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