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2022/05/16 13:25

香港前場:ハンセン0.4%安で反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

週明け16日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比73.65ポイント(0.37%)安の19825.12ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が33.25ポイント(0.49%)安の6773.78ポイントとそろって反落した。売買代金は533億8770万香港ドルにやや縮小している(13日前場は628億4830万香港ドル)。
 中国指標の悪化で投資家の慎重スタンスが強まる流れ。取引時間中に公表された4月の経済統計がそろって下振れし、中国景気の先行き不安が高まった。鉱工業生産はマイナス成長に転落し、小売売上高はマイナス幅が大幅に拡大している。先週末の米ハイテク株高や、中国経済対策の期待感などで買い先行したものの、指数は指標発表後に売りが優勢となった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.6%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が2.1%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が2.0%安と下げが目立った。
 中国自動車がセクターも安い。理想汽車(リ・オート:2015/HK)が2.7%、吉利汽車HD(175/HK)が2.0%、東風汽車集団(489/HK)が1.8%、広州汽車集団(2238/HK)が1.9%ずつ下落した。
 医薬品セクターも売られる。山東新華製薬(719/HK)が5.3%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.3%安、上海復星医薬集団(2196/HK)と百済神州(ベイジーン:6160/HK)がそろって1.8%安で前場取引を終えた。
 中国の保険・証券セクターもさえない。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%安、中国人寿保険(2628/HK)が1.6%安、中信証券(6030/HK)が2.4%安、広発証券(1776/HK)が1.8%安で引けた。
 半面、農業関連セクターは物色される。アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が7.3%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が3.2%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が2.8%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が2.7%高と値を上げた。農産品価格の高騰が思惑を呼んでいる。インドが小麦の輸出制限を発表し、シカゴの先物相場はストップ高した。世界有数の農業生産国、ウクライナで戦争状態が継続する中、世界的な需給ひっ迫が警戒されている。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.51%安の3068.48ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、ハイテク株、公益株、金融株、海運株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、素材株、メディア関連株も買われた。


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