17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比44.33ポイント（1.40％）高の3215.04ポイント（上海A株指数は1.40％高の3369.75ポイント）と続伸した。
　市場安定化の期待感が相場を押し上げる流れ。劉鶴・副首相が16日、「市場に有利な政策を積極的に打ち出す」と強調したことに続き、金融当局が市場の安定化に関する方針を相次ぎ表明している。うち中国人民銀行（中央銀行）は17日、主導的な金融政策を実施し、新規融資の適度な増加を促す方針を明らかにした。これを受けて市場では、預金準備率引き下げや利下げの可能性が高まったとの見方が出ている。そのほか、財政部は年内の「不動産税」（個人向け固定資産税）本格導入を見送る方針を示した。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、不動産の上げが目立つ。新城控股集団（601155/SH）がストップ高、上海世茂（600823/SH）が4.7％高、保利地産（600048/SH）が3.0％高で取引を終えた。
　消費関連株も高い。化粧品の上海家化聯合（600315/SH）が4.7％、免税店の中国旅遊集団中免（601888/SH）が3.2％、家電の海爾智家（600690/SH）が3.1％、酒造の貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）が2.7％、自動車の広州汽車集団（601238/SH）が1.5％ずつ上昇した。
　金融株もしっかり。招商銀行（600036/SH）が4.5％高、中国平安保険（601318/SH）と中国人寿保険（601628/SH）がそろって2.7％高で引けた。医薬品株、素材株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株なども買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.64ポイント（1.72％）高の274.69ポイント、深センB株指数が26.01ポイント（2.55％）高の1044.25ポイントで終了した。




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