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2022/06/07 13:30

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.53ポイント(0.12%)安の21628.37ポイントと小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.24ポイント(0.02%)高の7501.21ポイントと小幅に続伸した。売買代金は811億2090万香港ドルに拡大している(6日前場は708億7580万香港ドル)。
 米長期金利の上昇が不安視される流れ。米10年債利回りは昨夜、再び3.0%台の節目を突破し、およそ1カ月ぶりの高水準に達した。米金融政策に影響を与える米雇用情勢が改善する中、米連邦準備理事会(FRB)はインフレを抑えるため、積極的な引き締めを継続するとの見方が多い。米金利高が香港にも波及すると警戒された。また、昨日のハンセン指数は大幅上昇し、約2カ月ぶりの高値水準を回復しただけに、売り圧力も意識されている。ただ、下値は限定的。中国当局の財政・金融政策や産業統制の緩和、経済活動の再開などを背景に、国内景気の持ち直しが期待されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.6%安、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が3.1%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の家電が安い。海爾智家(6690/HK)が2.7%、TCL電子HD(1070/HK)が2.4%、海信家電集団(921/HK)と創維集団(751/HK)がそろって1.8%ずつ下落した。
 香港に拠点を置く消費や金融もさえない。優品360HD(2360/HK)が4.2%安、CEC国際HD(CECインターナショナル・ホールディングス:759/HK)が3.3%安、HSBC(5/HK)が1.3%安、中銀香港(2388/HK)と恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)がそろって1.0%安で引けた。
 半面、海運・物流セクターは高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が8.5%、中遠海運HD(1919/HK)が3.5%、東方海外(316/HK)が2.7%、中通快逓(2057/HK)が4.4%、京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が1.9%ずつ上昇した。サプライチェーンの回復、荷動きの活発化が期待されている。
 教育サービスの銘柄群も急伸。中国教育集団HD(839/HK)が23.9%高、希望教育集団(1765/HK)が14.3%高、中国東方教育HD((667/HK)が13.5%高、中国宇華教育集団(6169/HK)が11.9%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%高の3252.00ポイントで前場の取引を終了した。金融株が相場をけん引する。食品飲料・小売株、医薬品株、エネルギー株、不動産株、海運株なども買われた。半面、自動車株は安い。ハイテク株、素材株も売られた。



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