2022/04/08 13:30
香港前場:ハンセン0.6%安で3日続落、上海総合は0.1%下落
8日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比124.54ポイント(0.57%)安の21684.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.90ポイント(1.11%)安の7412.64ポイントとそろって3日続落した。売買代金は539億7390万香港ドルに縮小している(7日前場は650億4360万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが続く。中国本土の新型コロナウイルス感染再拡大、米国の金融引き締め加速が重しとなっている。一日当たり新規感染が7日に2万人を初めて突破した上海市では、事実上のロックダウン(都市封鎖)が延長され、物流の混乱も危惧される状況。一部の企業は、業績見通しを下方修正している。ただ、中国経済対策の期待感は根強く、下値は限定された。市場では、「早ければ来週にも、預金準備率や中期貸出制度(MLF)金利の引き下げなど一段の緩和策が発表される」との見方が広がっている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の下げが止まらず、ハンセン科技(テック)指数は2.3%安。他の指数をアンダーパフォームした。中でも、米国と重複上場する銘柄がさえない。動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が7.7%安、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK、GDS/NASDAQ)が7.3%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が6.1%安、旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK、TCOM/NASDAQ)が5.4%安と値を下げている。ADR上場する企業の会計検査に関しては、中国証券当局が域外上場企業の監査規定を変更し、米側に歩み寄りをみせたものの、米側の対応が依然として不透明だ。
レストランチェーンなど外食関連も安い。海倫司国際HD(9869/HK)が4.0%、奈雪的茶HD(2150/HK)が3.6%、九毛九国際HD(9922/HK)が2.8%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.1%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。上海復星医薬集団(2196/HK)が3.8%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.9%安、康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)が2.5%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.3%安で引けた。
半面、ゼネコン株は物色される。中国中鉄(390/HK)が6.9%高、中国鉄建(1186/HK)が4.8%高、中国交通建設(1800/HK)が2.3%高、中国建築国際集団(3311/HK)が1.7%高と値を上げた。今年に入り、各地方都市のインフラ投資プロジェクトは進展が加速している。また中国中鉄は7日引け後、今年第1四半期(1〜3月)の新規受注額が前年同期比で84.0%増加したと報告した。
一方、本土マーケットは小幅ながら続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3234.82ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、不動産株、公益株、海運株、金融株なども売られた。半面、インフラ建設関連株は高い。エネルギー株、半導体株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが続く。中国本土の新型コロナウイルス感染再拡大、米国の金融引き締め加速が重しとなっている。一日当たり新規感染が7日に2万人を初めて突破した上海市では、事実上のロックダウン(都市封鎖)が延長され、物流の混乱も危惧される状況。一部の企業は、業績見通しを下方修正している。ただ、中国経済対策の期待感は根強く、下値は限定された。市場では、「早ければ来週にも、預金準備率や中期貸出制度(MLF)金利の引き下げなど一段の緩和策が発表される」との見方が広がっている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の下げが止まらず、ハンセン科技(テック)指数は2.3%安。他の指数をアンダーパフォームした。中でも、米国と重複上場する銘柄がさえない。動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が7.7%安、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK、GDS/NASDAQ)が7.3%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が6.1%安、旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK、TCOM/NASDAQ)が5.4%安と値を下げている。ADR上場する企業の会計検査に関しては、中国証券当局が域外上場企業の監査規定を変更し、米側に歩み寄りをみせたものの、米側の対応が依然として不透明だ。
レストランチェーンなど外食関連も安い。海倫司国際HD(9869/HK)が4.0%、奈雪的茶HD(2150/HK)が3.6%、九毛九国際HD(9922/HK)が2.8%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.1%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。上海復星医薬集団(2196/HK)が3.8%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.9%安、康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)が2.5%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.3%安で引けた。
半面、ゼネコン株は物色される。中国中鉄(390/HK)が6.9%高、中国鉄建(1186/HK)が4.8%高、中国交通建設(1800/HK)が2.3%高、中国建築国際集団(3311/HK)が1.7%高と値を上げた。今年に入り、各地方都市のインフラ投資プロジェクトは進展が加速している。また中国中鉄は7日引け後、今年第1四半期(1〜3月)の新規受注額が前年同期比で84.0%増加したと報告した。
一方、本土マーケットは小幅ながら続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3234.82ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、不動産株、公益株、海運株、金融株なども売られた。半面、インフラ建設関連株は高い。エネルギー株、半導体株も買われた。
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