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2022/03/14 16:35

中国大引:上海総合2.6%安で3日ぶり反落、消費やハイテクに売り 無料記事

 週明け14日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比86.21ポイント(2.60%)安の3223.53ポイント(上海A株指数は2.60%安の3378.68ポイント)と3日ぶりに反落した。約1年5カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 景気不安が強まる流れ。新型コロナウイルス感染が全国的に広がる中国本土では、代表的なハイテク企業が本社を構える深セン市など、複数の大都市が事実上のロックダウンに踏み切っている。経済活動の停滞も懸念される状況だ。また、中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表した今年2月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が前月実績から予想以上に縮小し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率も予想を下回っている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が8.4%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が4.8%安、醤油メーカーの仏山市海天調味食品(603288/SH)が4.5%安、酒造の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.9%安で引けた。
 ITハイテク関連株も安い。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が6.7%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.4%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.3%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が4.1%ずつ下落した
 金融株もさえない。招商銀行(600036/SH)が5.2%安、興業銀行(601166/SH)が3.2%安、中国平安保険(601318/SH)が2.8%安と値を下げた。素材株、公益株、エネルギー株、運輸株、不動産株なども売られている。
 半面、航空機製造など防衛関連株の一角はしっかり。航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が7.4%高、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が3.0%高、航空機開発・製造・販売の中航沈飛(600760/SH)が2.6%高で取引を終えた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.34ポイント(1.21%)安の273.40ポイント、深センB株指数が33.74ポイント(3.10%)安の1055.25ポイントで終了した。


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