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2022/04/21 13:30

香港前場:ハンセン1.7%安で3日続落、上海総合は1.6%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比364.01ポイント(1.74%)安の20580.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が163.89ポイント(2.31%)安の6934.40ポイントとそろって3日続落した。売買代金は581億5630万香港ドルとなっている(20日前場は513億3190万香港ドル)。
 米ハイテク株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、動画配信のネットフリックスが決算失望で売り込まれ、ナスダック指数は1.2%安と急反落した。その流れを継ぎ、香港では「ニューエコノミー」の関連銘柄に売りが先行している。また、中国景気の先行き不安がくすぶっていることも重しとなった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン科技(テック)指数は3.6%安(構成銘柄30のうち28下落)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK、GDS/NASDAQ)が9.0%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.2%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が6.2%安と下げが目立った。美団に関しては、創業者の1人である王慧文氏が今月13〜14日に74万8800株を売却した点もネガティブ材料視されている。
 電気自動車(EV)セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK、XPEV/NYSE)が5.9%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)が5.4%、理想汽車(2015/HK、LI/NASDAQ)が4.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.2%ずつ下落した。
 中国発電セクターも急落。中国電力国際発展(2380/HK)が5.3%安、華潤電力HD(836/HK)が4.5%安、華能国際電力(902/HK)が4.4%安、華電国際電力(1071/HK)が3.5%安で前場取引を終えた。
 医薬品セクターもさえない。薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.8%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が6.6%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.5%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.6%安で引けた。
 半面、香港に拠点を置く金融や公益の一角は物色される。HSBC(5/HK)が1.6%高、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が0.5%高、中電HD(CLPホールディングス:2/HK)が1.1%高、電能実業(パワー・アセッツ・ホールディングス:6/HK)が0.7%高と強含みで推移した。域内の経済活動正常化を期待する動き。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた香港では、夜間外食が21日付で3カ月半ぶりに解禁されるなど、行動規制が一部で緩和されている。
 一方、本土マーケットは5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.60%安の3100.74ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、不動産株、エネルギー株、医薬品株、ハイテク株、公益株、運輸株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行・保険株は買われている。



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