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2022/05/05 13:21

香港前場:ハンセン0.7%高で反発、上海総合は1.1%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比137.15ポイント(0.66%)高の21006.67ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.02ポイント(0.78%)高の7193.65ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は596億130万香港ドルとなっている(4日前場は418億30万香港ドル)。
 米金融政策の不透明感後退で、投資家心理が上向く流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は市場で警戒されていた6月の0.75%利上げに消極的な姿勢を示した。FOMCでは、予想通り通常の2倍となる0.5%の利上げと資産圧縮の開始を決定している。ただ、上値は限定的。中国景気の先行き不安が強まっている。取引時間中に発表された4月の財新中国サービス業PMI(民間集計)は36.2となり、市場予想(40.0)以上に前月(42.0)から低下した。景況判断の分かれ目となるの50を2カ月連続で割り込み、2020年3月以来の水準に落ち込んでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が7.1%高、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.5%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.0%高と上げが目立っている。バドワイザーについては、1〜3月期業績の30%増益が好感された。
 エネルギーセクターもしっかり。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.5%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.3%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.7%高、中国中煤能源(1898/HK)が1.7%高で引けた。
 他の個別株動向では、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.2%高。同社は4日、1株当たり0.63米ドルの特別配当を実施すると発表した。
 半面、中国金融セクターはさえない。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.9%安、交通銀行(3328/HK)が1.6%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.6%安、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.7%安と値を下げた。
 中国発電セクターも安い。華能国際電力(902/HK)が3.1%、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が2.3%、華潤電力HD(836/HK)が1.6%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.0%ずつ下落した。
 一方、連休明けの本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.11%高の3080.77ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、消費関連株、医薬品株、海運株、公益株、防衛関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。不動産株、銀行株も売られた。


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