2022/04/04 13:28
香港前場:ハンセン1.2%高で続伸、テック指数は3.0%上昇
週明け4日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比274.28ポイント(1.24%)高の22313.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が143.58ポイント(1.90%)高の7680.74ポイントとそろって続伸した。売買代金は504億960万香港ドルとなっている(1日前場は497億6270万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が持続する流れ。官民が発表した3月の景況感指数はそろって悪化し、景気不安が高まったものの、逆に当局が景気対策を強めるとの見方も広がっている。中国株ADRを巡る米中対立の警戒感が薄らいだこともプラス。ADR上場する企業の会計検査に関しては、中国証券当局が域外上場企業の監査規定を変更し、米側に歩み寄りをみせた。米上場廃止の不安がひとまず後退している。米国と重複上場する銘柄が多く採用されるハンセン科技(テック)指数は3.0%上昇し、他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇26)。(亜州リサーチ編集部)
テック指数の構成銘柄では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が9.9%高と上げが目立っている。
電気自動車(EV)メーカーを中心に自動車セクターも急伸。理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が7.4%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が5.5%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%高、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)が4.8%高で引けた。各社が報告した3月の営業実績では、納車台数が前年同月から大幅に拡大している。
管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも高い。融創服務HD(1516/HK)が20.0%、碧桂園服務HD(6098/HK)が12.4%、中国金茂HD(817/HK)が21.1%、万科企業(2202/HK)が10.6%ずつ上昇した。
医薬品セクターもしっかり。上海復星医薬集団(2196/HK)が12.4%高、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が5.7%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が5.1%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.2%高と値を上げた。石薬集団に関しては、新薬に対する期待も高まっている。同社は3日、自主開発した新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン「SY6006」について、国家薬品監督管理局から臨床試験の認可を得たと発表した。
外食関連の銘柄も物色される。百勝中国HD(9987/HK)が5.6%高、太興集団HD(6811/HK)が3.3%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.8%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
なお、本土市場はきょう4日とあす5日が清明節の祝日で休場。香港市場はあす5日が休場となる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が持続する流れ。官民が発表した3月の景況感指数はそろって悪化し、景気不安が高まったものの、逆に当局が景気対策を強めるとの見方も広がっている。中国株ADRを巡る米中対立の警戒感が薄らいだこともプラス。ADR上場する企業の会計検査に関しては、中国証券当局が域外上場企業の監査規定を変更し、米側に歩み寄りをみせた。米上場廃止の不安がひとまず後退している。米国と重複上場する銘柄が多く採用されるハンセン科技(テック)指数は3.0%上昇し、他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇26)。(亜州リサーチ編集部)
テック指数の構成銘柄では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が9.9%高と上げが目立っている。
電気自動車(EV)メーカーを中心に自動車セクターも急伸。理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が7.4%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が5.5%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%高、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)が4.8%高で引けた。各社が報告した3月の営業実績では、納車台数が前年同月から大幅に拡大している。
管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも高い。融創服務HD(1516/HK)が20.0%、碧桂園服務HD(6098/HK)が12.4%、中国金茂HD(817/HK)が21.1%、万科企業(2202/HK)が10.6%ずつ上昇した。
医薬品セクターもしっかり。上海復星医薬集団(2196/HK)が12.4%高、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が5.7%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が5.1%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.2%高と値を上げた。石薬集団に関しては、新薬に対する期待も高まっている。同社は3日、自主開発した新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン「SY6006」について、国家薬品監督管理局から臨床試験の認可を得たと発表した。
外食関連の銘柄も物色される。百勝中国HD(9987/HK)が5.6%高、太興集団HD(6811/HK)が3.3%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が2.8%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
なお、本土市場はきょう4日とあす5日が清明節の祝日で休場。香港市場はあす5日が休場となる。
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