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2022/04/26 13:33

香港前場:ハンセン1.9%高で6日ぶり反発、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比375.62ポイント(1.89%)高の20244.96ポイントと6日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も182.08ポイント(2.72%)高の6866.81ポイントと反発した。売買代金は638億9740万香港ドルとなっている(25日前場は645億2150万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を押し上げる流れ。中国人民銀行(中央銀行)は26日、穏健な金融政策で実体経済を支える方針を改めて強調し、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた中小企業を支援する方針を示した。また、人民銀は25日、外貨預金準備率を引き下げると発表。対米ドルの人民元は急上昇し、中国からの資本流出懸念もひとまず薄らいだ。米株高も追い風。昨夜の米株市場では、米長期金利が低下に転じる中、高PERのグロース株が物色された。香港市場では、「ニューエコノミー」関連に買いが先行し、ハンセン科技(テック)指数は5.4%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成銘柄30のうち上昇29)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、テック銘柄の上げが目立つ。電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が9.5%高、オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が8.1%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.6%高で前場取引を終えた。
 レストランチェーンや酒造、カジノなど「アフターコロナ」関連も高い。海底撈国際HD(6862/HK)が9.1%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が7.6%、華潤ビールHD(291/HK)が5.1%、青島ビール(168/HK)が4.5%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.6%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.7%ずつ上昇した。
 電気自動車(EV)セクターも急伸。小鵬汽車(9868/HK)が9.9%高、理想汽車(2015/HK)が8.6%高、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が5.4%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.7%高と値を上げた。
 家電やスポーツ用品ど消費セクターもしっかり。創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が5.2%高、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が3.7%高、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.2%高、李寧(2331/HK)が5.0%高で引けた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94%高の2955.93ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。食品飲料・酒造株、医薬品株、公益株、ハイテク株、海運株、インフラ関連株、銀行株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。自動車株、保険・証券株も売られた。



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