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2022/04/25 13:23

香港前場:ハンセン2.6%安で5日続落、上海総合は2.4%下落 無料記事

 週明け25日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比534.85ポイント(2.59%)安の20103.67ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が190.89ポイント(2.74%)安の6781.49ポイントと反落した。売買代金は645億2150万香港ドルとなっている(22日前場は589億4010万香港ドル)。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念される流れ。感染が多発した北京市朝陽区では、25日以降にコロナ検査が実施される予定で、結果によっては、ロックダウン(都市封鎖)に入る恐れもある。政府が「ゼロコロナ」政策を堅持する中、行動抑制の長期化で国内経済が停滞すると不安視された。米金利高も逆風。先週末の米10年債利回りは2.9%台と高止まりし、目先の金融政策に影響しやすい2年債は2018年12月以来の高水準に達した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が12.0%安、資産総額で国内6位の招商銀行(3968/HK)が9.5%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が7.4%安と下げが目立った。招商銀行に関しては、同行が発表した1〜3月期決算が13%増益にとどまっことも失望されている。
 セクター別では、レストランチェーンなど外食関連が安い。上記した海底撈国際のほか、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が9.5%、海倫司国際HD(9869/HK)が7.1%、九毛九国際HD(9922/HK)が5.9%ずつ下落した。
 エネルギー・素材セクターも急落。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.5%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.6%安、エン鉱能源集団(1171/HK)が6.6%安、中国中煤能源(1898/HK)が6.2%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が11.2%安、江西銅業(358/HK)が6.3%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が7.1%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.7%安と値を下げた。
 海上輸送やコンテナリース・生産の海運関連も売られる。中遠海運能源運輸(1138/HK)が12.2%安、太平洋航運集団(2343/HK)が6.9%安、中遠海運HD(1919/HK)が5.2%安、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が4.8%安、中遠海運発展(2866/HK)が2.6%安で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、中国生保大手の新華人寿保険(1336/HK)が12.5%安。同社は22日引け後、今年1〜3月期の業績が70〜80%減益に落ち込む見通しと発表した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.42%安の3012.18ポイントで前場の取引を終了した。素材株が安い。ハイテク株、不動産株、医薬品株、エネルギー株、インフラ関連株、金融株、消費関連株、運輸株なども売られた。



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