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2022/05/17 13:25

香港前場:ハンセン2.2%高で3日続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

17日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比445.45ポイント(2.23%)高の20395.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が174.07ポイント(2.55%)高の7000.38ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は625億2760万香港ドルにやや拡大している(16日前場は533億8770万香港ドル)。
 経済活動正常化の期待が投資家心理を上向かせる流れ。上海市では16日までに、新型コロナウイルスの市中感染者数が3日連続でゼロを達成し(隔離者分を除く)、ロックダウン緩和開始の要件を満たした。国内の1日当たり新規感染数は、首都北京などでも縮小している。政府関係部局が雇用やインフラ投資、産業支援、消費振興などに向けた対策を相次ぎ発表していることも引き続き材料視された。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.2%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30は全面高)。組み入れウエート上位の銘柄では、Eコマースの阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.4%高、ネットサービスの騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.3%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が3.8%高と値を上げている。JPモルガンは最新リポートで、それぞれの投資判断を「アウトパフォーム」に格上げし、目標株価も上方修正した。同社アナリストによれば、「規制当局の対応がネット企業の不確実性を緩和させた」という。
 中国自動車セクターも高い。長城汽車(2333/HK)が9.6%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が8.4%、吉利汽車HD(175/HK)が7.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が6.4%ずつ上昇した。
 外食や飲料・酒造の銘柄群もしっかり。百勝中国HD(9987/HK)が4.2%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.2%高、奈雪的茶HD(ナユキ・ホールディングス:2150/HK)が2.6%高、農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が3.1%高、華潤ビールHD(291/HK)が2.3%高で引けた。
 半面、医薬品セクターの一角はさえない。山東新華製薬(719/HK)が4.5%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.7%、薬明生物技術(2269/HK)が1.6%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3082.66ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、エネルギー株、金融株、素材株なども買われた。半面、医薬品株は安い。不動産株、公益株、運輸株も売られた。


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