2022/10/25 17:46
香港大引:ハンセン0.1%安で5日続落、テック指数は3.0%上昇
25日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比15.10ポイント(0.10%)安の15165.59ポイントと5日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は65.83ポイント(1.29%)高の5180.31ポイントと反発した。売買代金は1434億4890万香港ドルとなっている(24日は1617億5250万香港ドル)
香港域内金利の上昇が懸念される流れ。1カ月物のHIBOR(香港銀行間取引金利)は25日、10日連続で上昇し、2008年10月以来の高水準で推移している。人民元安の進行も重し。25日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が7.30人民元台に下落し、2010年以来の安値を再び更新した(25日は一時、7.36人民元台)。ただ、全体として下値は堅い。前日に急落した反動もあり、ハンセン指数は一時プラス圏に浮上し、本土株指数は反発で取引を終えた。中国新指導部に対する過度な不安も薄らぐ。アリアンツなどの中国ファンドマネジャーは、中国政府は近く、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を緩和するとの見通しを示した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が5.5%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が5.1%安、香港大手行の恒生銀行(11/HK)が3.8%安と下げが目立った。HSBCについては、7〜9月業績の税引前42%減益が売り材料視されている。
セクター別では、香港不動産が安い。新鴻基地産発展(16/HK)が3.1%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%、新世界発展(17/HK)と九龍倉集団(4/HK)がそろって2.2%ずつ下落した。域内金利の上昇が業績に与える影響を不安視している。
半面、「ニューエコノミー」銘柄は急伸。ハンセン科技(テック)指数は3.0%高と反発した。医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が8.2%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が6.4%高、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が5.6%高と値を上げている。24日のテック指数は9.7%安と急落し(構成銘柄は全面安)、2020年7月27日に公表開始以来の安値を更新していた。
エアラインや空港、代理店など旅行関連の銘柄群も物色される。中国南方航空(1055/HK)が4.2%高、中国国際航空(753/HK)が4.0%高、北京首都国際機場(694/HK)が5.1%高、海南美蘭国際空港(357/HK)が2.1%高、縦横遊HD(8069/HK)が19.7%高、同程旅行HD(780/HK)が4.7%高で引けた。
レストランチェーンや酒造など外食関連も高い。九毛九国際HD(9922/HK)が7.7高、海底撈国際HD(6862/HK)が6.7%、海倫司国際HD(9869/HK)が4.7%、青島ビール(168/HK)が2.4%、華潤ビールHD(291/HK)が1.7%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の2976.28ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。医薬品株、エネルギー株、素材株、金融株なども売られた。半面、旅行関連株は高い。自動車株、発電・電力設備株、半導体株、海運株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
香港域内金利の上昇が懸念される流れ。1カ月物のHIBOR(香港銀行間取引金利)は25日、10日連続で上昇し、2008年10月以来の高水準で推移している。人民元安の進行も重し。25日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が7.30人民元台に下落し、2010年以来の安値を再び更新した(25日は一時、7.36人民元台)。ただ、全体として下値は堅い。前日に急落した反動もあり、ハンセン指数は一時プラス圏に浮上し、本土株指数は反発で取引を終えた。中国新指導部に対する過度な不安も薄らぐ。アリアンツなどの中国ファンドマネジャーは、中国政府は近く、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を緩和するとの見通しを示した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が5.5%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が5.1%安、香港大手行の恒生銀行(11/HK)が3.8%安と下げが目立った。HSBCについては、7〜9月業績の税引前42%減益が売り材料視されている。
セクター別では、香港不動産が安い。新鴻基地産発展(16/HK)が3.1%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%、新世界発展(17/HK)と九龍倉集団(4/HK)がそろって2.2%ずつ下落した。域内金利の上昇が業績に与える影響を不安視している。
半面、「ニューエコノミー」銘柄は急伸。ハンセン科技(テック)指数は3.0%高と反発した。医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が8.2%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が6.4%高、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が5.6%高と値を上げている。24日のテック指数は9.7%安と急落し(構成銘柄は全面安)、2020年7月27日に公表開始以来の安値を更新していた。
エアラインや空港、代理店など旅行関連の銘柄群も物色される。中国南方航空(1055/HK)が4.2%高、中国国際航空(753/HK)が4.0%高、北京首都国際機場(694/HK)が5.1%高、海南美蘭国際空港(357/HK)が2.1%高、縦横遊HD(8069/HK)が19.7%高、同程旅行HD(780/HK)が4.7%高で引けた。
レストランチェーンや酒造など外食関連も高い。九毛九国際HD(9922/HK)が7.7高、海底撈国際HD(6862/HK)が6.7%、海倫司国際HD(9869/HK)が4.7%、青島ビール(168/HK)が2.4%、華潤ビールHD(291/HK)が1.7%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の2976.28ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。医薬品株、エネルギー株、素材株、金融株なども売られた。半面、旅行関連株は高い。自動車株、発電・電力設備株、半導体株、海運株も買われた。
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