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2022/03/02 13:32

香港前場:ハンセン1.1%安で反落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比243.53ポイント(1.07%)安の22518.18ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.69ポイント(0.87%)安の7983.35ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は595億2140万香港ドルとなっている(1日前場は599億6370万香港ドル)。
 世界経済の混乱が懸念される流れ。ロシア軍がウクライナに対する軍事行動を継続する中、西側諸国は対露制裁を一段と強化している。市場ではロシアの信用危機もささやかれた。原油や穀物が高騰したことで、個人消費の冷え込みや、企業収益の悪化も危ぐされた。香港では、新型コロナウイルス感染再拡大の影響も不安視されている。香港全市民を対象にしたウイルス検査のため、限定的なロックダウン措置が実施される見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が8.0%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.1%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、香港に拠点を置く銀行が安い。HSBC(5/HK)が4.5%、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が4.3%、中銀香港(2388/HK)がが2.5%、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.1%ずつ下落した。
 中国不動産セクターも急落。世茂集団HD(813/HK)が9.8%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が6.0%安、融創中国HD(1918/HK)が5.8%安、広州富力地産(2777/HK)が4.5%安と値を下げた。
 中国自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が4.7%安、長城汽車(2333/HK)が4.3%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.3%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.0%安で引けた。
 半面、石油・石炭セクターは高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.2%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.9%、中国中煤能源(1898/HK)が2.0%ずつ上昇した。原油高が追い風。昨夜のWTI原油先物は8.0%高と大幅続伸し、一時、約7年8カ月ぶりの高値を切り上げた。
 非鉄セクターも急伸。新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.6%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.6%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.3%高、江西銅業(358/HK)が2.6%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.41%安の3474.46ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、素材株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。不動産株も買われた。


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