8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比79.33ポイント（2.35％）安の3293.53ポイント（上海A株指数は2.35％安の3451.81ポイント）と大幅に5日続落した。1年4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
　世界経済の混乱が警戒される流れ。米欧の首脳は7日に電話会談し、ロシアに対する経済制裁を今後も強めていくことで一致した。この影響で資源価格が高騰。個人消費の落ち込みや、企業業績の悪化につながると危ぐされている。指数は中盤から下げ幅を加速させている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、景気動向に敏感な非鉄や鉄鋼、セメントなど素材の下げが目立つ。中国アルミ（601600/SH）が8.1％安、江西銅業（600362/SH）が6.3％安、馬鞍山鋼鉄（600808/SH）が4.4％安、新余鋼鉄（600782/SH）が4.1％安、安徽海螺セメント(600585/SH）が2.9％安、華新水泥（600801/SH）が2.4％安で引けた。
　海運・港湾、物流、空運など運輸関連も急落。中遠海運HD（601919/SH）が4.5％安、上海国際港務集団（600018/SH）が4.8％安、中国外運（サイノトランス：601598/SH）が8.0％安、中国東方航空（600115/SH）が2.5％安と値を下げた。
　金融株も軒並み安。興業銀行（601166/SH）が3.5％、招商銀行（600036/SH）が2.7％、中国人寿保険（601628/SH）が3.6％、中国平安保険（601318/SH）が2.9％ずつ下落した。公益株、医薬品株、不動産株、自動車株、エネルギー株、インフラ関連株なども売られている。
　半面、半導体株はしっかり。パワー半導体の杭州士蘭微電子（600460/SH）が2.3％高、半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体（603290/SH）が1.5％高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電（600703/SH）が1.3％高で取引を終えた。
　他の個別株同行では、白酒（中国の蒸留酒）メーカー最大手の貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）が2.7％高。同社は8日朝方、直近月次データを初公表し、1〜2月の売上高と純利益が前年同期比でそ20％ずつ拡大したと報告した。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.02ポイント（1.45％）安の273.72ポイント、深センB株指数が17.33ポイント（1.55％）安の1097.91ポイントで終了した。




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