2022/03/14 13:23
香港前場:ハンセン3.8%安で続落、上海総合は1.3%下落
週明け14日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比782.32ポイント(3.81%)安の19771.47ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が373.92ポイント(5.30%)安の6686.68ポイントとそろって続落した。売買代金は1061億3130万香港ドルとなっている(11日前場は999億9790万香港ドル)。
世界景気の先行き不安が強まる流れ。米中の経済指標悪化、中国の新型コロナウイルス感染再拡大が売り材料視された。米国ではミシガン大学が11日、今年3月の消費者信頼感指数(速報値)が59.7となり、前月確報値(62.8)からの低下を報告した。中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表した今年2月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が前月実績から予想以上に縮小し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率も予想を下回っている。また、中国本土では、コロナウイルス感染が全国的に広がり、深セン市など複数の地区が事実上の都市封鎖を実施。経済活動の停滞も懸念される状況だ。指数は下げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが継続。ハンセン科技指数は7.6%下落し、指数公表以来の安値を連日で更新している(構成銘柄は全面安)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が26.2%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が18.2%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が17.0%安と下げが目立った。
エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連も安い。中国国際航空(753/HK)が7.0%、中国南方航空(1055/HK)が6.5%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が14.1%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が6.3%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が10.4%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が9.2%ずつ下落した。
中国の外食関連も急落。海底撈国際HD(6862/HK)が14.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が13.5%安、百勝中国HD(9987/HK)が12.9%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が8.0%安で引けた。
電気自動車(EV)メーカーを中心に、自動車セクターも売られる。上述した小鵬汽車のほか、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が16.6%安、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が12.3%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が7.9%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.30%安の3266.73ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、素材株、運輸株、公益株、銀行・保険株、不動産株なども売られた。半面、医薬品株は高い。証券株、防衛関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
世界景気の先行き不安が強まる流れ。米中の経済指標悪化、中国の新型コロナウイルス感染再拡大が売り材料視された。米国ではミシガン大学が11日、今年3月の消費者信頼感指数(速報値)が59.7となり、前月確報値(62.8)からの低下を報告した。中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表した今年2月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が前月実績から予想以上に縮小し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率も予想を下回っている。また、中国本土では、コロナウイルス感染が全国的に広がり、深セン市など複数の地区が事実上の都市封鎖を実施。経済活動の停滞も懸念される状況だ。指数は下げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが継続。ハンセン科技指数は7.6%下落し、指数公表以来の安値を連日で更新している(構成銘柄は全面安)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が26.2%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が18.2%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が17.0%安と下げが目立った。
エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連も安い。中国国際航空(753/HK)が7.0%、中国南方航空(1055/HK)が6.5%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が14.1%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が6.3%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が10.4%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が9.2%ずつ下落した。
中国の外食関連も急落。海底撈国際HD(6862/HK)が14.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が13.5%安、百勝中国HD(9987/HK)が12.9%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が8.0%安で引けた。
電気自動車(EV)メーカーを中心に、自動車セクターも売られる。上述した小鵬汽車のほか、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が16.6%安、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が12.3%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が7.9%安で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.30%安の3266.73ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、素材株、運輸株、公益株、銀行・保険株、不動産株なども売られた。半面、医薬品株は高い。証券株、防衛関連株も買われた。
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