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2022/04/29 13:36

香港前場:ハンセン2.0%高で4日続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比410.13ポイント(2.02%)高の20686.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が178.80ポイント(2.58%)高の7097.42ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は669億4280万香港ドルに拡大している(28日前場は567億1080万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。新型コロナウイルス感染対策による景気冷え込みの警戒感が根強い中、雇用やインフラ投資、消費振興などに向けた対策を当局は矢継ぎ早に発表している。ADR上場する企業の会計検査を巡る不安も後退。外電が29日、消息筋情報として報じたところによれば、米中の証券当局はADR上場廃止を回避するため、監査方法などの協議を進展させているようだ。メーデー休場を控え(香港市場は5月2日、本土市場は2〜4日が休場)、朝方は様子見ムードで上値が重かったものの、指数は前引けにかけて上昇の勢いを増した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は5.9%高と他の指数をアウトパフォームした(構成する30銘柄は全面高)。個別では、米市場に重複上場する中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)が9.3%高と急騰している。
 外食や酒造、カジノなど「アフターコロナ」関連も物色される。九毛九国際HD(9922/HK)が5.0%高、海底撈国際HD(6862/HK)が2.7%高、華潤ビールHD(291/HK)が3.0%高、青島ビール(168/HK)が2.9%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.7%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.1%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%高。特別配当の実施が材料視されている。同社は28日引け後、1株当たり1.18香港ドルを香港上場20周年の記念配当として実施すると発表した。
 半面、中国不動産セクターはさえない。広州富力地産(2777/HK)が1.4%、碧桂園HD(2007/HK)が1.1%、万科企業(2202/HK)が0.9%、中国金茂HD(817/HK)が0.8%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の2986.54ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、ハイテク株、素材株、不動産株、防衛関連株なども買われた。半面、銀行株は安い。エネルギー株、公益株、食品・飲料株も売られた。


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