2022/03/16 13:29
香港前場:ハンセン2.5%高で4日ぶり反発、上海総合は0.04%上昇
16日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比460.43ポイント(2.50%)高の18875.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が195.13ポイント(3.19%)高の6319.07ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1115億7070万香港ドルとなっている(15日前場は1450億7530万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。昨日のハンセン指数は5.7%安と大幅に3日続落し、足もとでは6年1カ月ぶりの安値水準を切り下げていた。米株高も追い風。昨夜の米市場では、過度なインフレ懸念が後退し、ハイテク株主導で主要株価指数がそろって大幅上昇した。中国経済の改善基調もプラス。国家統計局の最新統計によれば、2022年1〜2月の中国経済が予想を上回るペースで回復している。ただ、中国・香港の新型コロナウイルス感染再拡大が依然として警戒されていることや、ウクライナを巡る対ロシア制裁が中国に飛び火するとの不安もあり、指数の上値は限定された。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買い戻し。ハンセン科技指数は6.1%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち28上昇)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が21.1%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート:2015/HK)が15.1%高、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が13.6%高と上げが目立った。
空運や代理店、カジノなどレジャー関連も高い。中国国際航空(753/HK)が6.9%、中国東方航空(670/HK)が5.0%、中国南方航空(1055/HK)が4.9%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が13.6%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が13.5%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が11.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が9.4%ずつ上昇した。空運各社が報告した2月の営業実績では、旅客数やロードファクター(座席利用率)がそれぞれ前年から拡大している。
医薬品セクターも急伸。上海復星医薬集団(2196/HK)が6.6%高、中国生物製薬(1177/HK)が5.8%高、石薬集団(1093/HK)が5.4%高、康哲薬業HD(867/HK)が5.2%高と値を上げた。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬については、通期利益が5倍に拡大するとの見通しが刺激材料となっている。
風力や太陽光などエコ発電関連もしっかり。龍源電力集団(916/HK)が5.5%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.7%高、陽光能源HD(757/HK)が6.1%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が3.1%高で引けた。
農業関連セクターも物色される。窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が7.6%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が4.2%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が3.3%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶりの反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3065.13ポイントで前場の取引を終了した。金融株が上げを主導する。公益株、消費関連株、半導体株、運輸株なども買われた。半面、素材株は安い。医薬品株、エネルギー株、不動産株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。昨日のハンセン指数は5.7%安と大幅に3日続落し、足もとでは6年1カ月ぶりの安値水準を切り下げていた。米株高も追い風。昨夜の米市場では、過度なインフレ懸念が後退し、ハイテク株主導で主要株価指数がそろって大幅上昇した。中国経済の改善基調もプラス。国家統計局の最新統計によれば、2022年1〜2月の中国経済が予想を上回るペースで回復している。ただ、中国・香港の新型コロナウイルス感染再拡大が依然として警戒されていることや、ウクライナを巡る対ロシア制裁が中国に飛び火するとの不安もあり、指数の上値は限定された。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買い戻し。ハンセン科技指数は6.1%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち28上昇)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が21.1%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート:2015/HK)が15.1%高、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が13.6%高と上げが目立った。
空運や代理店、カジノなどレジャー関連も高い。中国国際航空(753/HK)が6.9%、中国東方航空(670/HK)が5.0%、中国南方航空(1055/HK)が4.9%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が13.6%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が13.5%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が11.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が9.4%ずつ上昇した。空運各社が報告した2月の営業実績では、旅客数やロードファクター(座席利用率)がそれぞれ前年から拡大している。
医薬品セクターも急伸。上海復星医薬集団(2196/HK)が6.6%高、中国生物製薬(1177/HK)が5.8%高、石薬集団(1093/HK)が5.4%高、康哲薬業HD(867/HK)が5.2%高と値を上げた。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬については、通期利益が5倍に拡大するとの見通しが刺激材料となっている。
風力や太陽光などエコ発電関連もしっかり。龍源電力集団(916/HK)が5.5%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.7%高、陽光能源HD(757/HK)が6.1%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が3.1%高で引けた。
農業関連セクターも物色される。窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が7.6%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が4.2%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が3.3%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶりの反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3065.13ポイントで前場の取引を終了した。金融株が上げを主導する。公益株、消費関連株、半導体株、運輸株なども買われた。半面、素材株は安い。医薬品株、エネルギー株、不動産株も売られた。
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